TRNSYS-USERSより(壁の厚みとZoneの容積)

壁の厚み(Thickness)とZoneの容積についての割と良くある疑問です。

TRNSYS-USERS
http://lists.onebuilding.org/pipermail/trnsys-users-onebuilding.org/2018-May/030139.html

質問をざっくりまとめると…

Construction/Wall typeの厚みは壁の熱の特性のみに影響するのか、Zoneの容積にも影響するのか?
また、Zoneの形状を作成する場合は、容積を考慮して内法寸法をとるのか、外周でとるのか?

回答者の答え

Construction/Wall typeの厚みはZoneの容積には影響しません。壁の熱特性のみに影響します。
モデリングをする際に壁の内法、外周、壁芯のどれを採用するかについてのコンセンサスはありません。私は普段は外壁については内法、内壁は壁芯を採用しています。

Zoneの容積を考えると外壁は内法、内壁は壁芯というのは理にかなっている気がします。SketchUp/TRNSYS3Dのモデリングでは、個人的にはすべて壁芯で寸法をとるケースが多いのですが、そうすると壁厚の分だけZoneの容積は増えることになります。そうかと言って容積優先で内法でモデリングするとZone間の位置関係がおかしくなります。

Zoneを内法で取ると間が詰まるのでプランが歪んでしまう
Zoneを内法で取ると間が詰まるのでプランが歪んでしまう

この回答者のように外壁側は内法で寸法を取るのはバランスが良いかもしれません。

とはいえ目的によります。例えば、壁や開口部の断熱性能の違いを比較をするのであれば、モデルは同じで材料物性値や厚みを変えて比較することになります。容積についてはさほど影響ないので、すべて壁芯で問題なさそうです。(部屋の面積や壁厚にもよります)

実測と計算結果を比較するようなケースでは、条件によっては容積が重要なるケースも考えられます。そういった場合には内法でモデリングが有効かも知れません。何を計算したいかによってモデリングの考え方も変わってくるのだと思います。

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