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2011/07/08

TRNSYS使いへの道 Type56/Input

TRNSYS/Type56を使って多数室モデルのシミュレーションを行う場合に便利な機能の一つにInputの仕組みがあります。ちょっと複雑な計算を行う場合には欠かせない機能なのですが、慣れないうちは何のためについているのか、少々分かりにくい機能でもあります。実際、よく質問を頂きます。

日射遮蔽を例に説明すると、例えば開口部にルーバーが付いているのを計算しようとすると、TRNSYSでは以下のように設定します。
開口部を選んで、External shad. factorの項目に遮蔽率の値を入力。

簡単ですね。じゃ、次に同じ項目を使ってルーバーを庇に変更してみます。庇の場合は庇の出などによって日射の遮られかたが時刻によって変わってくるので、固定値じゃ困ります。こういう時にInputの出番です。External shad. factorの項目を選んで、今度は値として入力値(Input)を選択ます。ここでは新規にInputを作成してEX_SHADEという名前を付けます。


これだけだと、なんのこっちゃですが、次にSimulation Studioで庇の計算をしてくれるType34という便利なモジュールを配置します。
こで庇の形状に合わせてパラメータを設定します。ここでは水平庇(Overhang)を選んで1mに設定しています。


設定が終わったらType34の計算結果をType56につなぎます。Type34のFraction of solar shadingからType56のEX_SHADEへ接続します



これで完成です。データの流れと説明が逆順になってしまいましたが、流れを整理すと、

Type34(庇) で日射の遮蔽率を計算

Type56/EX_SHADE  遮蔽率をEX_SHADEという名前で受け取って窓の計算で利用する。

というような流れで計算が行われます。

※この例では省略していますが、Type34の入力として日射の設定ももちろん必要です。

Inputの仕組みを使うと、こんな感じで他のコンポーネントで計算した値を入力として利用することができます。Type56の設定の至る所に出てくるので、例えば換気量だとか、発熱量だとか、いろいろなパラメータで利用することができます。

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