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2018/07/31

eveBIM-TRNSYSリリース

BIMモデルからTRNSYSへの変換プログラム、eveBIM-TRNSYSがリリースされています。

IFCフォーマットのファイルからTRNSYS(.Dck,.bui)への変換プログラムです。詳細はこれからですが、取り急ぎ関連サイトのURLをまとめておきます。すべて仏語なのでgoogle翻訳必須です。

2018/8/2以下追記

eveBIM-TRNSYSはeveBIMのプラグインとして提供されます。名前が似ていて紛らわしいですが、eveBIMはもともと仏cstb(フランス建築科学技術センター)がリリースしているBIMデータのビューワーです。standard IFC, CityGML, SHP形式のデータに対応しています。プラグインで機能を拡張することができます。

今回リリースされたeveBIM-TRNSYSはTRNSYSへデータを書き出すためのプラグインということになります。TRNSYSへデータを書き出すための構成としては、

eveBIM(ビューワー)+ eveBIM-TRNSYS(TRNSYS用プラグイン)

という組み合わせで使用します。つまり両方要るわけですね。

eveBIMはcstbのサイトでフリーで配布されているので、どなたでもダウンロードして使用できます。費用としてはeveBIM-TRNSYSのみ発生ます。

で、eveBIM-TRNSYSの価格ですが、cstbの直販サイトでは450€/ライセンス、1年間のサブスクリプションになっています。日本での取り扱いは確認中です。決まり次第ご紹介します。


eveBIM-TRNSYS

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-trnsys/

紹介ビデオ(YouTube)

https://youtu.be/PIbeXHGb4GE


評価版

https://www.batipedia.com/inscription.html;jsessionid=422B97AE09A4490804C9228787D51F4F?subscribeDestination=EVEBIM_TRNSYS&subscribeSource=

eveBIM

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-v2/

ユーザーフォーラム

http://forum-evebim.cstb.fr/c/evebim-trnsys

2018/07/30

TRNSYSのHVACシステムのサンプル

TRNSYS18からHVACシステムの新しいサンプルが追加されています。

以下、ドキュメント「10. Examples」の目次より抜粋

10.1. HVAC System 1: Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils
10.2. HVAC System 2: Packaged Terminal Heat Pumps
10.3. HVAC System 3: Packaged Rooftop Air Conditioners with Fossil Fuel Furnaces
10.4. HVAC System 4: Packaged Rooftop Heat Pumps
10.5. HVAC System 5: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Direct Expansion Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.6. HVAC System 6: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Direct Expansion Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat
10.7. HVAC System 7: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Chilled Water Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.8. HVAC System 8: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Chilled Water Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat


Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils

1つめの例を開いてみると、下の図のような構成になっています。サンプルという割に配置されたコンポーネント数が多いですよね。

建物のモデルで冷房はエアコン、暖房は温水を利用したシステムになっています。

image

少々分かりにくいので、コメント追加してみます。

image

  1. 気象データ
  2. 建物モデル(5ゾーンの小規模なオフィス?)
  3. 室内発熱のスケジュール(在室者、照明、機器の平日、休日スケジュール)
  4. HVACシステム

こう分けてみると思いのほかシンプルな構成です。ところがHVACシステムについてはボイラーと必要な配管しか無いように見えます。でも、良く見るとマクロとして1個にまとめられて配置されています。(下図のアイコン)

image

このマクロで建物のモデルから室温や湿度の値を受け取って、冷房、もしくは暖房の計算を行って建物へ返す処理になっています。

このHVACのマクロを開いて中身を覗くと、これまた沢山のコンポーネントが配置されています。でも、これも良く見ると同じ組み合わせのコンポーネントが5セット並んでいるだけです。(5ゾーンそれぞれに1セット用意されている)

image

その中のひと組を抜き出してみると図のような構成です。

image

  1. サーモスタット(暖房、冷房のコントロール。エアコンと加熱コイルの切り換え処理)
  2. ミキシング(外気と室内空気のミキシング)
  3. ファン
  4. エアコン(冷房用)
  5. 加熱コイル(暖房用)

一つ一つ見ていくと、実際にありそうな機器の組み合わせと制御になっています。おそらく実務で使う場合は、更にいろいろなパターンがあると思いますが、全体的な構成のイメージがよく分かるサンプルだと思います。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

PDFドキュメントのリンクが機能しない

TRNSYSのドキュメントはPDF形式で提供されています。スタートメニューやSimulation StudioのF1キーでメインメニューのドキュメントが表示されます。さらにここから各ドキュメントを開くことができるようになっています。

でも、クリックしてもなにも起きないことがあります。下の図(青丸)のようにカーソルの形が変わってクリックできそうに見えるのに、クリックしても何も起きません。

image

これはWindows10では既定でPDFを開くプログラムにEdgeが割り当てられているのが原因です。EdgeはPDFのリンク機能に対応していないため、このような状況になります。

対策

これはもう素直にAdobeのサイトからAcrobat ReaderをダウンロードしてインストールすればOK.

インストール後にPDFを開くと次のような画面が表示されます。次のように設定しておきます。

  1. 「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」をチェック
  2. 「Adobe Acrobat Reader DC」 を選択
  3. OK ボタンをクリック

image

以上で、PDFのリンクが機能するようになります。

もし上記のような画面が表示されない場合は、以下のサイトなどを参考に設定を行って下さい。

PDF ファイルを開くアプリケーションを指定する方法


おまけ

リンク先のファイルを新しいタブで開く

既定ではリンクをクリックすると同じタブの中にリンク先のPDFが表示されます。例えば、メインメニューからGetting Startedをクリックすると、同じタブに中身がGetting Started入れ替わります。

複数のドキュメントを参照したいケースでは、新しいタブで開いてくれた方が便利なので、以下の設定を行います。

メニューから[編集]-[環境設定]で表示されるウィンドウで、[文書]の項目を選んで、「他のファイルへのリンクを同じウィンドウで開く」のチェックを外しておきます。

image


動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0018(64bit)
Adobe Acrobat Reader DC 2018.011.20055

2018/07/18

meteonormの気象データ

TRNSYSに標準添付の気象データ、Meteonormって1,000地点以上のデータが含まれています。含まれるデータについて詳しくはドキュメントにすべて記載されています。とはいえ、ボリューム感が湧かないのでPluginを作って地図上に配置してみました。

ヘッダーを解析する

MeteonormのでデータはTMY2形式で提供されています。この形式のファイルはヘッダー部分に都市名や緯度、経度の情報が含まれています。(Table 3-1. Header Elements in the TMY2 Format

下のリストは日本の百里のデータのヘッダー部分です。「Hyakuri」の地名に続いて緯度、経度、標高の値が並んでいます。

477150Hyakuri (Jasdf)           9   N 36 11 E 140 25  35
 95010101000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0
 95010102000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0
 95010103000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0

この部分から位置が取得できるので、あとは地図を用意してその位置にアイコンを配置します。

OpenStreetMapを使って表示

PluginではOpenStreetMapを使ってアイコンを配置しています。下の画面はPluginの起動直後、現在位置に合わせて周辺の地図と気象データ位置を表示したところです。

image

ズームアウトすると世界中のデータが表示されるのですが、ごちゃごちゃして見にくいので画面左上に専用の簡易地図を用意しています。

少々分かりにくいので拡大して抜き出したのが下の画面。赤い点すべてが気象データの位置になります。

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米国がすっぽり抜け落ちていますが、これはMeteonormとは別にデータが提供されているためです。

ロシアがやや少なめですが、Meteonormではまんべんなく世界中がカバーされているのが分かります。

変わったところでは南極の昭和基地のデータも含まれています。(地図にプロットしてみて初めて気づいた)昭和基地はもっと南極点に近い場所かと思っていたのですが、意外と赤道よりですね。

image

202018/7/25 追記

プラグインを公開しました

https://github.com/TRNSYSJP/TRNSYS.JP/releases/tag/0.9.0

このPluginはもう少しブラッシュアップしたら公開する予定です。


以下は実際に動いている様子です。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
.NET Framework 4.6
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/07/09

世界の気象データ

TRNSYSには標準で150か国、1,000地点を超える気象データが標準添付しています。(詳しくはこちらの記事
でも、フツーにインストールしただけだと、ほんの一部しかインストールされません。最大で1.5GBほどのサイズになるので専用インストーラーが用意されています。

trnsys18-weather-18-00-0000.exe でインストール

気象データのインストーラーはTRNSYS本体とは別に用意されています。CD-ROMからtrnsys18-weather-18-00-0000.exeをダブルクリックしてインストールします。

基本的には表示される画面に従ってクリックしていけばOKです。

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ここは使用許諾なので、問題なければ I agree を選択して次へ進みます。

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気象データは地域ごとにまとめてあるので、欲しい地域をチェックして次へ進みます。
データ容量(1.5GBほど)が気にならなければ全部チェックしてもOKです。

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以上で終了です。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0018(64bit)