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2018/10/18

TRNEditのしくみ

TRNSYSには複数のアプリケーションが含まれています。代表的なのはSimulation Studio、それと建物モデルを扱うTRNBuildですが、他にも便利なアプリケーションが用意されています。

TRNEdit

TRNEditは.dckファイルの編集、計算実行、パラメトリック計算のツールです。これの使い方を憶えると、TRNSYSの計算、とくにパラメーターを変更しながらの繰り返し計算が簡単に行えるようになります。

ところで、.dckファイルって何でしょうか?Simulation Studioを使っているとあまり意識する事はありませんが、TRNSYSの計算用ファイルです。Simulation Studioで作成された計算のモデルから、計算エンジン(これがTRNSYSの本体)へ計算の指示をまとめたデータファイルです。

Simulation Studio.dckファイル、それとTRNEditの関係を大まかにまとめると、図のような関係になっています。

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複雑そうに見えますがあ、一つ一つは単純な流れなので順番に見ていきましょう。

①Simulation Studioからの計算実行

普段Simulation Studioを使って行っている計算の流れです。表面的にはSimulation Studioが計算を行っているように見えますが、実は図の①(黄色い矢印)の流れで裏でTRNSYSへ.dckファイルの書き出した後、TRNSYSを起動して計算を行っています。

少々話が横道にそれますが、計算に使われる.dckファイルはSimulation Studioのメニューから、

[Calculate]-[Create Input file], つづいて[Calculate]-[Open]-[Input]の順で選択すると内容を確認できます。

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ご覧のようにテキストファイル形式のシンプルな構文です。これをメモ帳などで編集、もしくは作成して直接TRNSYSで計算を実行することも出来ます。Simulation Studioから計算を実行するたびにこのファイルが書き出されています。

②TRNEditからの計算実行

上述したようにTRNEditでは.dckファイルの編集と計算実行、それとパラメトリックな計算を実行することができます。下の図はTRNEditでSimulation Studioから出力された.dckファイルを開いた画面です。見た目がメモ帳みたいですが、操作もメモ帳とほとんど変りません。ParametersInputsの値を直接変更したり、パラメトリック機能を使って計算を繰り返す事ができます。

特に.dckファイルの構文に慣れている方には便利なツールです。Simulation Studioで設定を変更するよりも格段に早く処理できます。

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③TRNSEDアプリケーションの作成

TRNEditにはもう一つ面白い機能が用意されています。TRNSYSの計算モデルからアプリケーション(TRNSEDアプリケーション)を作成することができます。

この機能は.dckファイルの仕組みを利用しているので、既存のプロジェクト(.tpf)を元に、簡単な構文でGUIを追加することが出来ます。

下図はサンプル(C:\TRNSYS18\Examples\TRNSED)のTRNSEDアプリケーションの例です。この例ではドロップダウン形式のリストを追加してパラメータを選びやすくしています。
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このように画面の作り込みが出来るため、特定のパラメータのみ変更して同じ計算を繰り返し行うようなケースに向いています。

このTRNSEDアプリケーションは、TRNSYSが無くても単独で実行できます。ライセンスの範囲内で配布も可能です。日頃頻繁に行うような計算やプロジェクトの終了後に成果物としてまとめたりといった用途に利用できます。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

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