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2018/08/09

BIMビューワー、eveBIMを試してみた

cstb(フランス建築科学技術センター)のサイトからBIMビューワー、eveBIMをダウンロードして試してみました。

eveBIMのサイトで、ダウンロード(画面左側の赤枠部分)をクリックして必要事項を入力します。仏語のサイトなので、google翻訳など適宜利用して入力します。

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しばらくすると、ダウンロードのリンクがメールで届きます。Windows版とMac版のリンクが届くので、Windows版をクリックしてダウンロード。

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あとはダウンロードしたファイルをダウブルクリックしてインストールすればOK.

下の画面はサンプルを表示してみたところです。IFCのクラス(オブジェクト?)がきれいに読み込まれています。

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下は1階だけ選択して表示した画面です。

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TRNSYSへの変換は、対象室を選んでBuiファイル(.b17,.b18)へ変換するようです。そのあたりはまたの機会に試してみます。

2018/08/08

TRNSYSのエラーとコンポーネントオーダー

コンポーネントを配置と計算

普段あまり意識していませんが、コンポーネントの配置って、データの流れに沿って並べていないでしょうか?

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この図はサンプルの例ですが、

  • 左側に気象データやスケジュールなどデータを出力するコンポーネント
  • 真ん中は計算の主になるコンポーネント
  • 右側に計算結果を処理する出力用のコンポーネント

という順で並んでいます。計算の元になるデータは左側(上流)、出力は右側という並びになっています。(この並び順がTRNSYSでは割と一般的な配置です)

TRNSYSの計算順はといえば

ところがTRNSYSの処理順をSettings(Control Cards)で確認すると、意外にも順番がバラバラです。下の図のようにType1b(集熱パネル)、System_Plotter、Type15-6(気象データ)。。。のような並びです。

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最初に集熱パネルの計算をして、いきなり結果を出力、その後に気象データの読み出し処理と、なんか順番がめちゃくちゃですよね?

ちょっと考えると変な順番に見えますが、複数のコンポーネントを繰り返し計算、収束判定しているので、基本的には順番に関係なく処理できます。

まれにエラーになる事も。。。

コンポーネントに組み合わせによって、まれに並び順が原因でエラーになる事があります。以下は実際に発生したエラーの例です。計算開始直後にType56でなにやらエラーが発生しています。

*** Fatal Error at time : 1.000000
Generated by Unit : 6
Generated by Type : 56
Message : The GetRadiationData routine has been called before the GlobalRadiationData array has been allocated.

これはTRNSYS内部の関数で呼び出し順が逆転しているのが原因です。たまにこういうのがありますが、エラーメッセージを調べるとコンポーネントの処理順が関係している事が推測できます。

こういうときはSettingsComponent Orderタブで、Optimize components order をクリックして並び順を最適化すればOKです。(手動で並び替えることもできます)

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最適化する前後の画面を見比べると、後の画面ではType15-6(気象データ)、Type14h(スケジュール)、Type1b(集熱パネル)。。。と、データの流れに沿った処理順になっている事が分かります。
この順だと収束も速くなるので、計算時間もほんのちょっと短くなる可能性があります。

並び順が原因で発生するエラーは、大抵は計算直後に発生します。なにか新しいプロジェクトでは、ひとまずOptimize components order をクリックしておくのもありかもです。

とはいえエラーが発生した際に手掛かりになるのはエラーメッセージです。メッセージから発生箇所と原因を調べて対策を取ることが基本です。

参考:TRNSYSのエラーメッセージの読み方と対策

余談

計算の途中で発生するエラーは並び順には関係なくて、コンポーネントのつなぎ方が違っていたり、計算値が間違っているなど、他の原因が考えられます。
こういうときはエラーが発生しているコンポーネントの上流側の計算値を書き出して検討したり、接続に問題が無いかなど調べて対策を施します。(いま思い出したけど、上流の値調べたら湿度100.2%とか計算上あり得ないケースとかありました)


動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/08/07

Weather Data Map 北米対応版、只今作成中

Meteonormにつづいて、TMY2形式の気象データへ対応作業中です。TRNSYSに添付の気象データでは北米(US)をカバーしています。

地図にプロットしてみると東海岸が多めです。人口が多いんでしょうか?

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日本の近くにもアイコンが表示されるので不思議に思ったら、グアム。そういえば、ここも米国領。

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西海岸の沖に4地点まとまっているのは何かと思ったら、こちらはハワイ諸島でした。この地図だとだいぶ北米に近く見えます。(普段見ている地図だと、太平洋の真ん中に見えますよね?)

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もうちょっと調整したら、リリースする予定です。

2018/08/09追記

リリースしました。ダウンロードはこちらから。
https://github.com/TRNSYSJP/WeatherDataMap/releases

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
.NET Framework 4.6
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/08/06

Type24で値を積算したい(TRNSYS-USERSより)

TRNSYSの出力の積分に付いての質問がTRNSYS-USERSに流れていました。

[TRNSYS-users] Integrator output unit

単位がkJ/hの出力をType24で積分すると、タイムステップ1hではkJで出力されている。でも、タイムステップ5分で出力する場合は、単位は何になるのか?

単位はkJです

これ割と陥りがちな点です。負荷量や集熱量などは[kJ/h]で出力されています。これをType24で積分するとステップごとの増加分が少なく見える事があります。

Type24ではタイムステップを考慮して出力値を「レート」から「量」に換算しています。(出力値[kJ/h]から[kJ]に換算して計算します)

タイムステップ1hでは出力値[kJ/h]の値をそのまま集計しても積分した値と同じになります。(単位違うんですけど、結果的に一緒になる)

タイムステップ5分だと出力値[kJ/h]から[kJ]に換算で値が小さくなるので、見比べるとなんか違っているように見えます。(この例だと[kJ/h]x5/10[h]で処理されるので大分小さい値に見えます)

サンプルのBegin.tpfの集熱パネルからの集熱量の出力を、実際にタイムステップ1h(左)と5min(右)で比べると図のようになります。

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Userful(集熱量)とType24の出力値を見比べると妙に値が小さくなっていますが、単位時間(タイムステップ)ごとの値で処理されているためこのような出力値になります。(正しい出力です)

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/07/31

eveBIM-TRNSYSリリース

BIMモデルからTRNSYSへの変換プログラム、eveBIM-TRNSYSがリリースされています。

IFCフォーマットのファイルからTRNSYS(.Dck,.bui)への変換プログラムです。詳細はこれからですが、取り急ぎ関連サイトのURLをまとめておきます。すべて仏語なのでgoogle翻訳必須です。

2018/8/2以下追記

eveBIM-TRNSYSはeveBIMのプラグインとして提供されます。名前が似ていて紛らわしいですが、eveBIMはもともと仏cstb(フランス建築科学技術センター)がリリースしているBIMデータのビューワーです。standard IFC, CityGML, SHP形式のデータに対応しています。プラグインで機能を拡張することができます。

今回リリースされたeveBIM-TRNSYSはTRNSYSへデータを書き出すためのプラグインということになります。TRNSYSへデータを書き出すための構成としては、

eveBIM(ビューワー)+ eveBIM-TRNSYS(TRNSYS用プラグイン)

という組み合わせで使用します。つまり両方要るわけですね。

eveBIMはcstbのサイトでフリーで配布されているので、どなたでもダウンロードして使用できます。費用としてはeveBIM-TRNSYSのみ発生ます。

で、eveBIM-TRNSYSの価格ですが、cstbの直販サイトでは450€/ライセンス、1年間のサブスクリプションになっています。日本での取り扱いは確認中です。決まり次第ご紹介します。


eveBIM-TRNSYS

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-trnsys/

紹介ビデオ(YouTube)

https://youtu.be/PIbeXHGb4GE


評価版

https://www.batipedia.com/inscription.html;jsessionid=422B97AE09A4490804C9228787D51F4F?subscribeDestination=EVEBIM_TRNSYS&subscribeSource=

eveBIM

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-v2/

ユーザーフォーラム

http://forum-evebim.cstb.fr/c/evebim-trnsys

2018/07/30

TRNSYSのHVACシステムのサンプル

TRNSYS18からHVACシステムの新しいサンプルが追加されています。

以下、ドキュメント「10. Examples」の目次より抜粋

10.1. HVAC System 1: Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils
10.2. HVAC System 2: Packaged Terminal Heat Pumps
10.3. HVAC System 3: Packaged Rooftop Air Conditioners with Fossil Fuel Furnaces
10.4. HVAC System 4: Packaged Rooftop Heat Pumps
10.5. HVAC System 5: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Direct Expansion Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.6. HVAC System 6: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Direct Expansion Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat
10.7. HVAC System 7: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Chilled Water Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.8. HVAC System 8: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Chilled Water Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat


Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils

1つめの例を開いてみると、下の図のような構成になっています。サンプルという割に配置されたコンポーネント数が多いですよね。

建物のモデルで冷房はエアコン、暖房は温水を利用したシステムになっています。

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少々分かりにくいので、コメント追加してみます。

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  1. 気象データ
  2. 建物モデル(5ゾーンの小規模なオフィス?)
  3. 室内発熱のスケジュール(在室者、照明、機器の平日、休日スケジュール)
  4. HVACシステム

こう分けてみると思いのほかシンプルな構成です。ところがHVACシステムについてはボイラーと必要な配管しか無いように見えます。でも、良く見るとマクロとして1個にまとめられて配置されています。(下図のアイコン)

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このマクロで建物のモデルから室温や湿度の値を受け取って、冷房、もしくは暖房の計算を行って建物へ返す処理になっています。

このHVACのマクロを開いて中身を覗くと、これまた沢山のコンポーネントが配置されています。でも、これも良く見ると同じ組み合わせのコンポーネントが5セット並んでいるだけです。(5ゾーンそれぞれに1セット用意されている)

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その中のひと組を抜き出してみると図のような構成です。

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  1. サーモスタット(暖房、冷房のコントロール。エアコンと加熱コイルの切り換え処理)
  2. ミキシング(外気と室内空気のミキシング)
  3. ファン
  4. エアコン(冷房用)
  5. 加熱コイル(暖房用)

一つ一つ見ていくと、実際にありそうな機器の組み合わせと制御になっています。おそらく実務で使う場合は、更にいろいろなパターンがあると思いますが、全体的な構成のイメージがよく分かるサンプルだと思います。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

PDFドキュメントのリンクが機能しない

TRNSYSのドキュメントはPDF形式で提供されています。スタートメニューやSimulation StudioのF1キーでメインメニューのドキュメントが表示されます。さらにここから各ドキュメントを開くことができるようになっています。

でも、クリックしてもなにも起きないことがあります。下の図(青丸)のようにカーソルの形が変わってクリックできそうに見えるのに、クリックしても何も起きません。

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これはWindows10では既定でPDFを開くプログラムにEdgeが割り当てられているのが原因です。EdgeはPDFのリンク機能に対応していないため、このような状況になります。

対策

これはもう素直にAdobeのサイトからAcrobat ReaderをダウンロードしてインストールすればOK.

インストール後にPDFを開くと次のような画面が表示されます。次のように設定しておきます。

  1. 「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」をチェック
  2. 「Adobe Acrobat Reader DC」 を選択
  3. OK ボタンをクリック

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以上で、PDFのリンクが機能するようになります。

もし上記のような画面が表示されない場合は、以下のサイトなどを参考に設定を行って下さい。

PDF ファイルを開くアプリケーションを指定する方法


おまけ

リンク先のファイルを新しいタブで開く

既定ではリンクをクリックすると同じタブの中にリンク先のPDFが表示されます。例えば、メインメニューからGetting Startedをクリックすると、同じタブに中身がGetting Started入れ替わります。

複数のドキュメントを参照したいケースでは、新しいタブで開いてくれた方が便利なので、以下の設定を行います。

メニューから[編集]-[環境設定]で表示されるウィンドウで、[文書]の項目を選んで、「他のファイルへのリンクを同じウィンドウで開く」のチェックを外しておきます。

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動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0018(64bit)
Adobe Acrobat Reader DC 2018.011.20055