SketchUp Free (SketchUp for Web)

SketchUp2018からProだけになったと思ったら、Makeに代わる無償版はWeb版になっているんですね。いまごろ気がついた。2017年11月頃からリリースされていたようです。

https://www.sketchup.com/ja/products/sketchup-free

URLへアクセスして、ユーザー登録をしたら表示されるのが下の画面。

SketchUp Free (SketchUp for Web)

ツールバーが左右に配置されているのが特徴的ですが、使い勝手はまるでデスクトップと同じです。日本語にも対応している。

残念ながらPluginへは対応していません。ということでTRNSYS3Dの用途では使えないです、残念。(これで対応していたらすごいんだけどね)

SketchUp2018へTRNSYS3D Pluginをインストールする

SketchUp2018

昨年末頃からSketchUp2018がリリースされていますが、TRNSYS18に添付のTRNSYS3D PluginはSketchUp2018には正式対応してません。(2018/5/8現在, SketchUp ver.8~2017対応)

でも使えます。SketchUpのプラグインの仕組みが同じなのでインストール方法さえ気をつければ、そのまま使えます。

インストール方法

と言うことでインストール方法は以下の通り。

1.インストーラーを起動する

C:\TRNSYS18\Toolsフォルダを開いてT3d_setup.exeをダブルクリックして起動します。

C:\TRNSYS18\Toolsフォルダを開いてT3d_setup.exeをダブルクリック
C:\TRNSYS18\Toolsフォルダを開いてT3d_setup.exeをダブルクリック

2.使用許諾の確認

[I Agree]を選んで次へ進みます。

使用許諾を確認して「I Agree」をクリックする
使用許諾を確認して「I Agree」をクリックする

3.SkechUpのバージョン選択

ここはなるべく新しいバージョン(SketchUp 2017)を選んで[Next >]をクリックして次へ進みます。

」をクリックする” class=”wp-image-3421″/>
「SketchUp 2017」を選択して「Next >」をクリックする

4.インストール先のパスを変更

インストール先のフォルダ名を2017から2018へ変更して[Install]をクリックする。

変更前:c:\ProgramData\SketchUp\SketchUp 2017\

変更後:c:\ProgramData\SketchUp\SketchUp 2018\

インストールフォルダを「2018」へ変更して「Install」をクリックする
インストールフォルダを「2018」へ変更して「Install」をクリックする

以上でインストール完了です。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
Python:Anaconda 5.1(Python 3.6/64bit)
TRNSYS18.00.0017(64bit)

TRNSYSと日本語

TRNSYSって英語版のソフトなので、日本語がエラーの原因になるケースがあります。以下、TRNSYSのツールと注意点です。

SketchUp/TRNSYS3D

  • IDFファイル名
  • Zone名

建物のモデルを作成すると、ファイル名に案件名などをつけたくなります。例:実験棟A.idf SketchUpのバージョンにもよりますが、保存した時点でファイル名が文字化けすることがあります。

また、Zone名も「和室8畳」や「玄関」などの名前も文字化けやエラーの原因になることがあります。これらはすべて英数字で指定してください。英数字の名前でも途中にブランクを含む「1F  LDK」のような名前もTRNBuildでは認識されないので避け、アンダーバーなどに置き換えて「1F_LDK」のようにしてください。

TRNBuild

  • Layer, Construction type, Window type, Schedule type
  • Regime Type全般
  • Zone
  • buiファイル名(.b17,.b18)

すべての名称は英数字で入力してください。TRNBuildで扱う分には日本語でも問題ないようですが、SketchUpとやり取りをする際に文字化けを引き起こすことがあります。

Simulation Studio

  • ファイル名(プロジェクト)
  • フォルダ名

ファイル名についてはSketchUp/TRNSYS3D, TRNBuildも共通で、日本語やブランクを含む名称は避けてください。デフォルトのフォルダ「C:\TRNSYS18\MyProjects」にプロジェクトを作成されるのがお勧めです。

以下の図のようなユーザー名やフォルダ、ファイル名に日本語やブランクを含む名称は避けるようにしてください。

【すごく危険な例】

・作業中のフォルダの名前が日本語、ブランクを含んでいる

例)”恵比寿ビル A棟”

・プロジェクトファイルの名前が日本語、ブランクを含んでいる

例)”A棟 低層階.tpf”

・フォルダのパスに日本語、ブランクを含んでいる

例)”ユーザー\クアトロ\ドキュメント\恵比寿ビル A棟”

日本語やブランクが含まれている
日本語やブランクが含まれている

【問題ない例】

・フォルダ、プロジェクトファイル、フォルダのパスがすべてブランクを含まない英数字

すべて英数字のフォルダ名、ファイル名
すべて英数字のフォルダ名、ファイル名

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0015(64bit)

TRNSYS18が対応するSketchUpのバージョン情報

ぼちぼち詳しい情報が出てきました。多数室モデルの作成に欠かせないTRNSYS18/TRNSYS3Dが対応するSketchUpのバージョン情報です。

SketchUp ver 8から最新版のSketchUp2017まで幅広いバージョンへ対応します。(インストーラーの画面を見ると「SketchUp8 and older」とあるので、それ以前のバージョンも対象のようですが、さすがにあまりお勧めしません)

SketchUpは毎年新バージョンがリリースされるので、そろそろ以前のバージョンはサポートから外れるかと思っていたのですが、引き続きサポートされるようなので、一安心です。

TRNSYS3Dが対応するSketchUpのバージョン
TRNSYS3Dが対応するSketchUpのバージョン

CONVEX and CLOSED

TRNSYS/Type56には計算のモードがいくつかあります。StandardからDetailedまで何段階かの設定が可能です。StandardモードからDetailedまで日射の扱いが詳細になって行きますが、Standardモード以外では前提条件としてZoneの形状はConvex、かつCloseでなければいけません。2017/08/25 上記赤字部分追記

CONVEX

直訳すれば凸型です。下図のような形状であれば良さそうですが、実際作るとエラーになります。

Convexに見えるけどNGな形状
Convexに見えるけどNGな形状

これは計算上、同じZone内ではすべての面がお互いに見通せる形状になっている必要があるためです。Convexは凸型というより、出っ張った多角形というのが正しいです。下図の赤い部分のように互いに見通せない面があるとエラーになります。

Zone内の面が相互に見通せる形状
Zone内の面が相互に見通せる形状

しかし、現実問題としては部屋の形状って凸型以外もありえますよね?

例えば、LDとKのこんなレイアウトってありがちです。

例えば、LDとKのこんなレイアウトってありがちです。

上述したようにこの形状ではエラーになってしまいます。なにか対策ないかと、もしかして1つのZoneでもAirnodeで分ければOKだったりとしてと、淡い期待を抱いて試してみました。結果からというと、やはりエラーになります。

プログラム上うまいこと処理してくれるかと思ったんですが、やはりZone単位でしっかり判定しているようです。(まあ、考えてみれば同じ室内なんだから当然です)

Radiationモードを使用する場合は、モデリング段階で部屋を凸型に分けて作成する、もしくは凸型になるようにデフォルメしておく必要がありそうです。上記の例だとK,LDをぞれぞれ矩形のZoneとして分けて作成するか、デフォルメしてLDKとして一つにまとめてモデリングします。

CLOSED

図形として閉じていない場合もNGなんですが、これは通常モデリングしている限り作られません。

意図的にCLOSEじゃない図形を作るというより、なんらかの事故でたまたま出来上がってしまうケースではないかと思います。

無理やり作るとこんなモデル(壁が一面抜けている)
無理やり作るとこんなモデル(壁が一面抜けている)

TRNSYSで温度分布を計算する方法(4)

前回まで計算の準備と計算結果を.esoへ出力する設定を行いました。今回は出来上がった.esoをSketchUpを使って表示します。

表示用のモデルの準備

SketchUpを起動して結果を表示するモデルを開きます。計算結果を重ね合わせるモデルが必要になるのですが、注意点としては元々の作成していたIDFではなくて、TRNBuildへインポートした際に自動生成されたファイルを選択します。図の例では元々のモデルはUntitled.idfですが、TRNBuildで生成されたUntitled_b17.idfを選択します。
メニューバーから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Open…]の順で選択して、IDFファイルを開きます。

2017/9/5 追記
※TRNSYS18では、Untitled_b17.idfは自動的に生成されません。このため、予めTRNBuildのメニューバーから
[File]-[Export TRNSYS3d file…]でIDFを作成してください。

.idfファイルを開く
.idfファイルを開く

そのままだと、手前の外壁が邪魔で床面が見えないので、外壁面を選択して「非表示」にして床面が見えるようにします。

手前の外壁を「非表示」に変更する
手前の外壁を「非表示」に変更する

外壁が「非表示」に変更されると、下の図のように室内が見えるようになります。

手前の外壁が「非表示」に変更された状態
手前の外壁が「非表示」に変更された状態

つづいて、レンダリングのモードをデータに切り換えます。メニューから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Redering]-[By Data Value]を選択して切り換えます。これで後述する計算結果の値が表示されるようになります。

レンダリングの設定を[By Data Value]へ変更する
レンダリングの設定を[By Data Value]へ変更する

まだ、データを何も設定していない状態なので、下図のように白模型のような表示になります。

データが未設定の状態
データが未設定の状態

.esoファイルの指定

表示用にTRNSYSで計算した結果(.eso)を指定します。メニューから[プラグイン]-[Trnsys3d]-[Rendering]-[Settings…]を選んで、表示される画面で.esoファイルを指定します。

.esoファイルを指定する
.esoファイルを指定する

この画面ではデータの指定の他、表示形式の指定も行えます。初期値ではSurfaceに指定されていますが、室温や湿度などZone単位の表示も指定できます。

アニメーション表示

すべての準備が整ったので、ここでツールバーの再生ボタンをクリックすると表面温度が表示されます。

再生ボタンをクリックして、アニメーション表示を開始する
再生ボタンをクリックして、アニメーション表示を開始する

下の図のように床面の温度がアニメーション表示されたら成功です。

床面の表面温度がアニメーション表示される
床面の表面温度がアニメーション表示される

おまけ

同じモデルで更に床面を細かく分割して計算し直してみました。窓から入った日射の影響で、床面の温度がゆっくり変化しながら移動する様子がわかります。

床面の表面温度が時間によって変化する

動作環境

2017/9/5 追記以下の環境で動作を確認しています。

Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS17.02.0005
TRNSYS3D+SketchUp 8Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0014(64bit)
TRNSYS3D+SketchUp 8

TRNSYSで温度分布を計算する方法(3)

前回はTRNSYS3D Plugin(SketchUp)で作成したモデルへ床面の出力項目を追加しました。更に計算モードの指定、計算結果の出力へと進んでいきます。

Radiation modeの設定

TRNSYS17以降、Type56/TRNBuildでは直達日射、天空日射、長波長の計算方法のオプションを指定することができます。標準では、それ以前からあるStandardモードに指定されています。床面の温度を詳細に計算するためここではオプションを設定を変更します。
対象のZoneを選んだら、画面右上の「Radiation Modes」のアイコンをクリックして、設定画面を表示します。

TRNBuild Zone, Radiation modes
TRNBuild Zone, Radiation modes

設定画面では次の3項目で、それぞれDetailed modelを選択します。←ここ重要です。

  • Beam radiation distribution
  • Diffuse radiation distribution
  • Longwave radiation exchange within a zone
Radiation modes
Radiation modes

.esoファイルの出力設定

計算結果をTRNSYS3D Pluginで表示するためのデータファイル(.esoファイル)の出力を設定します。Simulation Studioの画面右側のDirect Access Toolbarに.eso出力用のコンポーネント(Type125)が用意されています。
[Output]-[TRNSYS Plugin for SketchUp Printer]フォルダからType125を選んで配置します。

Type125を配置
Type125を配置

Type56、Type125の接続では表面温度の項目をすべて接続します。(TSIで始まるのが床の表面温度です。これらをすべてType125へ接続します)

Type56,Type125の接続
Type56,Type125の接続

Type125の設定

さらにType125のInputの項目を次のように設定します。←これも重要!
まずはUnitの項目をすべてstring※へ変更します。そして、Valueの項目へはSurface Noを入力します。Surface NoはType56の出力で名前がTSI_Snという形式になっている’n’の部分です。この番号をValueの項目へ入力します。上の図と見比べると分かり易いですが、Input-1へはTSI_S1が接続されているので’1’を、Input-2はTSI_S3なので’3’をと、すべてのValueを設定します。(この順番を間違えるとSketchUpの表示でズレが出てしまうので注意してください)

2017/09/05追記
※TRNSYS18ではvariable nameへ変更してください。(stringからvariable nameへ名称変更されています)

Type125のInputの設定
Type125のInputの設定

最後にExternal Filesタブで.esoファイルの指定を行います。既定では”***.eso”になっていますが、これはこのまま(.tpfと同じ名前で出力される)でも良いですし、別の名前を指定しても構いません。

Type125 External Filesタブの設定
Type125 External Filesタブの設定

ここまででTRNSYSで計算する設定は終了です。計算を実行して.esoファイルが出力できたら準備完了です。

Simulation Studioで計算実行
Simulation Studioで計算実行

.esoをSketchUpで表示する方法は次回へ続きます。

TRNSYSで温度分布を計算する方法(2)

前回試したTRNSYS/Type56で温度分布を計算するモデルの作り方の紹介です。

何はなくても計算用の建物のモデルが必要です。手始めにモデルの準備をします。

SketchUpで床面を分割したモデルを作成

モデルの作り方は通常の多数室モデルの建物とまったく同じで、TRNSYS3D Pluginを使って作成します。図は試しに作成した単室のモデルですが、計算結果がわかりやすいように南側の外壁、西寄りの位置に開口を設けています。

単室モデル
単室モデル

次に計算対象の面を適宜分割します。と言っても特に特殊な作業ではありません。「線」ツール(鉛筆のアイコン)を選んで、分割したい面に線を入れていきます。図では等分割にしていますが、詳しく検討したい箇所を細かく分割するのもOKです。(例えば窓周辺をもっと細かく分割して日射の影響を検討するなど)

床面を分割する
床面を分割する

モデルができあがったらTRNBuildへインポートしてSimulation Studioで計算のモデルを作成します。図はトレーニングテキストのモデルをベースにして作成した計算用のプロジェクトです。

計算用のモデル
計算用のモデル

TRNBuildでOutputを追加する

床面の表面温度の出力を追加します。

① 対象のZoneを選択
② surface outputsの項目を選択
③ 出力項目にTSI(内表面温度)を追加します。
④ つづいて、出力項目をダブルクリックして温度を出力する面を指定します。

床面の表面温度のoutputを追加する

下図のように床面のSurfaceをすべて出力するように指定します。

床面のsurfaceをすべて出力する
床面のsurfaceをすべて出力する

つづいて、TRNSYS3D Plugin(SketchUp)で表示するための出力の指定ですが、それは次回へと続きます。

TRNSYSで温度分布を計算する方法(1)

Type56のDetailed ModeとTRNSYS3Dを使って、たぶん出来るだろなーとはわかってたんだけど、やってみるとやっぱりビックリする。(間違っていないか少々心配だが。。。)

床面の温度をSketchUpで表示してみた図

SketchUpで床面の温度分布を表示
SketchUpで床面の温度分布を表示

手前左側の白い矩形が窓で、床面に日射が落ちて表面温度が上がっている様子が表示されています。もうちょっと床面細かく分割すると見栄えがするんだけど、しまった。

計算と表示の仕組み

大まかな流れとしては。。。

① SketchUpで床面を分割したモデルを作成
② TRNSYSの計算結果をType125で.esoファイルへ出力
③ TRNSYS3Dには.esoファイルを基になったモデルへプロットする機能(なんとアニメーションもできる!)があるので、それを使って表示する(上の図)

とまあ、こんなようにSketchUp/TRNSYS3Dを使ってモデリングから計算、表示処理を行います。

SketchUpとTRNSYSのデータのやり取り
SketchUpとTRNSYSのデータのやり取り

具体的な作り方は後日まとめます。

SketchUp2017とTRNSYS

TRNSYSのSketchUp2017用のプラグイン(TRNSYS3D Plugin)は正式にはリリースされていません。
でも、2,3日まえに先にFacebookで書いちゃいましたが、SketchUp2016のプラグインがそのまま2017でも利用できるようです。

で、試してみました。 インストーラーを上記のリンク先からダウンロードして、右クリックのメニューから「管理者として実行」でインストールを開始します。 途中、インストール先のフォルダの指定の画面で、SketchUp2017のパスへ変更します。

インストールフォルダを"2017"へ変更
インストールフォルダを”2017″へ変更

あとはそのままインストール作業を進めればOK。
実際に使ってみたのが下の画面。まあ、見慣れたいつもの画面ですね。

TRNSYS3Dの画面
TRNSYS3Dの画面