気象データリーダーを入れ替える

TRNSYS3D(SketchUp)で建物を作成して、Simulation Studioへインポートしたプロジェクトなど、そのままだとデフォルトではTMYやTM2,TM3など海外でよく使われている気象データリーダーになっています。これを日本建築学会の拡張アメダス気象データに差し替える手順です。

以下の2段階で作業を行います。

1)気象データリーダーの接続状態の確認
2)拡張アメダス気象データリーダーの配置と接続

※図はすべてクリックで拡大表示されます。見にくい場合には拡大して御覧ください。

気象データリーダーの接続を確認する

TRNSYS3Dからインポートしたデータは、初期状態では以下のようになっています。

はじめに気象データリーダーの接続先を確認します。気象データリーダーのアイコンを選択して右クリックから「Edit connections with…」を選んで接続しているコンポーネントを確認します。

Radiation,Building,Temperatureの3つに接続していることが解ります。拡張アメダス気象データリーダーへ入れ替えた後、この3つのコンポーネントと同じように接続します。

Radiation

なんかすごいいっぱい接続されています。詳細は省きますが、方位別日射量をプロットするのにやたらと値をつないでいます。

ここで計算に必要なのはSolar azimuth angleとTotal tilted surface radiation for surface-1の値だけです。最低限、この値だけ繋げばOKです。

Building

これは接続が少なめですが拡張アメダスにはない項目もあります。これについては対応方法を後述します。

Temperature

プロット用に1つだけつないでますね。

接続状態が確認できたら、既存の気象データリーダーは不要なので削除しておきます。

拡張アメダス気象データリーダーの配置と接続

拡張アメダス気象データリーダー(Type99-AMeDAS)を配置します。

拡張アメダスのデータファイルや地点の設定をしたら、あとは順番にRadiation、Building、Temperatureへつないでいきます。

Type99-AMeDAS->Radiation

これは、以下の2箇所がつながっていればOKです。

つながっていないInput1とInput4以降は、そのままだと、あとの処理でエラーの原因になります。使用している設定だけを残して、削除しておきます。

Type99-AMeDAS->Building

前の状態に合わせてつないで行きますが、TSKY,GRDREFの2箇所はつなぐ相手がありません。

2013/9/7 追記

下の図では「Solar azimuth angle」と「AZEN」をつないじゃってますが、これは「Solar zenith angle」と「AZEN」の間違いです。失礼しました。

この2つについては拡張アメダス気象データからは直接取れないので、他のコンポーネント、Type69cで計算を行います。

TSKY

Type69->Building

Type69を使って計算します。画面上に配置してBuidingへつないでいきます。

 ここはFictive sky temperatureからTSKYへ接続すればOK

ここでType69bはTSKYの計算に外気温や露点温度が必要になります。ということで、Type69bのInput側も接続します。

Type99-AMeDAS->Type69b

拡張アメダス気象データリーダーと接続して、必要なデータをつないできます。

さて、露点温度(Dew point temp)だけ残ってしまいました。これはこれでまた別のコンポーネント、Type33cを使って計算します。

Type33c->Type69b

Type33cを使って露点温度を計算します。画面上にType33cを配置して、Type69bを接続して、値をつないでいきます。

露点温度をつないだらこれでOK

さて、今度はType33c自身が外気温や湿度の値を必要としますので、Input側もつないでいきます。必要な値は拡張アメダスから取得できるのでType99-AMeDASと接続します。

逆順につないでいったので、少々解りにくいかもしれません。

気象データからの接続を順に見ると、以下の様なデータの流れになります。

Type99-AMeDAS——————–>;Type69b————–>Type56

          |                                                  |

          +————Type33c————+

GRDREF

Building

あとはGRDREFですが、これは計算できないので、Building側で初期値として適当な値を入れておきます。ここでは0.2としていますが、地表面の状態に応じて適当な値を設定してください。

Type99-AMeDAS->Temperature

ここは外気温をプロットしているだけなので、Ambient temperatureをつなげばOK。

最終的に以下のような接続になったら完成です。うまくつながっていれば、ちゃんと流れるはずです。駄目だったら、頑張って見直し&修正です。

補足:コンポーネントオーダーを変更する

コンポーネントを入れ変えると、計算の順番が変わります。気象データリーダーのように通常は最初に処理されるコンポーネントを後から追加すると、うまく計算が流れないケースがあります。

このような場合にはControl Cardsでオーダーを変更することで対処することできます。

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