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2018/08/09

BIMビューワー、eveBIMを試してみた

cstb(フランス建築科学技術センター)のサイトからBIMビューワー、eveBIMをダウンロードして試してみました。

eveBIMのサイトで、ダウンロード(画面左側の赤枠部分)をクリックして必要事項を入力します。仏語のサイトなので、google翻訳など適宜利用して入力します。

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しばらくすると、ダウンロードのリンクがメールで届きます。Windows版とMac版のリンクが届くので、Windows版をクリックしてダウンロード。

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あとはダウンロードしたファイルをダウブルクリックしてインストールすればOK.

下の画面はサンプルを表示してみたところです。IFCのクラス(オブジェクト?)がきれいに読み込まれています。

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下は1階だけ選択して表示した画面です。

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TRNSYSへの変換は、対象室を選んでBuiファイル(.b17,.b18)へ変換するようです。そのあたりはまたの機会に試してみます。

2018/08/08

TRNSYSのエラーとコンポーネントオーダー

コンポーネントを配置と計算

普段あまり意識していませんが、コンポーネントの配置って、データの流れに沿って並べていないでしょうか?

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この図はサンプルの例ですが、

  • 左側に気象データやスケジュールなどデータを出力するコンポーネント
  • 真ん中は計算の主になるコンポーネント
  • 右側に計算結果を処理する出力用のコンポーネント

という順で並んでいます。計算の元になるデータは左側(上流)、出力は右側という並びになっています。(この並び順がTRNSYSでは割と一般的な配置です)

TRNSYSの計算順はといえば

ところがTRNSYSの処理順をSettings(Control Cards)で確認すると、意外にも順番がバラバラです。下の図のようにType1b(集熱パネル)、System_Plotter、Type15-6(気象データ)。。。のような並びです。

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最初に集熱パネルの計算をして、いきなり結果を出力、その後に気象データの読み出し処理と、なんか順番がめちゃくちゃですよね?

ちょっと考えると変な順番に見えますが、複数のコンポーネントを繰り返し計算、収束判定しているので、基本的には順番に関係なく処理できます。

まれにエラーになる事も。。。

コンポーネントに組み合わせによって、まれに並び順が原因でエラーになる事があります。以下は実際に発生したエラーの例です。計算開始直後にType56でなにやらエラーが発生しています。

*** Fatal Error at time : 1.000000
Generated by Unit : 6
Generated by Type : 56
Message : The GetRadiationData routine has been called before the GlobalRadiationData array has been allocated.

これはTRNSYS内部の関数で呼び出し順が逆転しているのが原因です。たまにこういうのがありますが、エラーメッセージを調べるとコンポーネントの処理順が関係している事が推測できます。

こういうときはSettingsComponent Orderタブで、Optimize components order をクリックして並び順を最適化すればOKです。(手動で並び替えることもできます)

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最適化する前後の画面を見比べると、後の画面ではType15-6(気象データ)、Type14h(スケジュール)、Type1b(集熱パネル)。。。と、データの流れに沿った処理順になっている事が分かります。
この順だと収束も速くなるので、計算時間もほんのちょっと短くなる可能性があります。

並び順が原因で発生するエラーは、大抵は計算直後に発生します。なにか新しいプロジェクトでは、ひとまずOptimize components order をクリックしておくのもありかもです。

とはいえエラーが発生した際に手掛かりになるのはエラーメッセージです。メッセージから発生箇所と原因を調べて対策を取ることが基本です。

参考:TRNSYSのエラーメッセージの読み方と対策

余談

計算の途中で発生するエラーは並び順には関係なくて、コンポーネントのつなぎ方が違っていたり、計算値が間違っているなど、他の原因が考えられます。
こういうときはエラーが発生しているコンポーネントの上流側の計算値を書き出して検討したり、接続に問題が無いかなど調べて対策を施します。(いま思い出したけど、上流の値調べたら湿度100.2%とか計算上あり得ないケースとかありました)


動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/08/07

Weather Data Map 北米対応版、只今作成中

Meteonormにつづいて、TMY2形式の気象データへ対応作業中です。TRNSYSに添付の気象データでは北米(US)をカバーしています。

地図にプロットしてみると東海岸が多めです。人口が多いんでしょうか?

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日本の近くにもアイコンが表示されるので不思議に思ったら、グアム。そういえば、ここも米国領。

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西海岸の沖に4地点まとまっているのは何かと思ったら、こちらはハワイ諸島でした。この地図だとだいぶ北米に近く見えます。(普段見ている地図だと、太平洋の真ん中に見えますよね?)

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もうちょっと調整したら、リリースする予定です。

2018/08/09追記

リリースしました。ダウンロードはこちらから。
https://github.com/TRNSYSJP/WeatherDataMap/releases

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
.NET Framework 4.6
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/08/06

Type24で値を積算したい(TRNSYS-USERSより)

TRNSYSの出力の積分に付いての質問がTRNSYS-USERSに流れていました。

[TRNSYS-users] Integrator output unit

単位がkJ/hの出力をType24で積分すると、タイムステップ1hではkJで出力されている。でも、タイムステップ5分で出力する場合は、単位は何になるのか?

単位はkJです

これ割と陥りがちな点です。負荷量や集熱量などは[kJ/h]で出力されています。これをType24で積分するとステップごとの増加分が少なく見える事があります。

Type24ではタイムステップを考慮して出力値を「レート」から「量」に換算しています。(出力値[kJ/h]から[kJ]に換算して計算します)

タイムステップ1hでは出力値[kJ/h]の値をそのまま集計しても積分した値と同じになります。(単位違うんですけど、結果的に一緒になる)

タイムステップ5分だと出力値[kJ/h]から[kJ]に換算で値が小さくなるので、見比べるとなんか違っているように見えます。(この例だと[kJ/h]x5/10[h]で処理されるので大分小さい値に見えます)

サンプルのBegin.tpfの集熱パネルからの集熱量の出力を、実際にタイムステップ1h(左)と5min(右)で比べると図のようになります。

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Userful(集熱量)とType24の出力値を見比べると妙に値が小さくなっていますが、単位時間(タイムステップ)ごとの値で処理されているためこのような出力値になります。(正しい出力です)

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/07/31

eveBIM-TRNSYSリリース

BIMモデルからTRNSYSへの変換プログラム、eveBIM-TRNSYSがリリースされています。

IFCフォーマットのファイルからTRNSYS(.Dck,.bui)への変換プログラムです。詳細はこれからですが、取り急ぎ関連サイトのURLをまとめておきます。すべて仏語なのでgoogle翻訳必須です。

2018/8/2以下追記

eveBIM-TRNSYSはeveBIMのプラグインとして提供されます。名前が似ていて紛らわしいですが、eveBIMはもともと仏cstb(フランス建築科学技術センター)がリリースしているBIMデータのビューワーです。standard IFC, CityGML, SHP形式のデータに対応しています。プラグインで機能を拡張することができます。

今回リリースされたeveBIM-TRNSYSはTRNSYSへデータを書き出すためのプラグインということになります。TRNSYSへデータを書き出すための構成としては、

eveBIM(ビューワー)+ eveBIM-TRNSYS(TRNSYS用プラグイン)

という組み合わせで使用します。つまり両方要るわけですね。

eveBIMはcstbのサイトでフリーで配布されているので、どなたでもダウンロードして使用できます。費用としてはeveBIM-TRNSYSのみ発生ます。

で、eveBIM-TRNSYSの価格ですが、cstbの直販サイトでは450€/ライセンス、1年間のサブスクリプションになっています。日本での取り扱いは確認中です。決まり次第ご紹介します。


eveBIM-TRNSYS

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-trnsys/

紹介ビデオ(YouTube)

https://youtu.be/PIbeXHGb4GE


評価版

https://www.batipedia.com/inscription.html;jsessionid=422B97AE09A4490804C9228787D51F4F?subscribeDestination=EVEBIM_TRNSYS&subscribeSource=

eveBIM

https://logiciels.cstb.fr/bim-et-maquette-numerique/evebim-v2/

ユーザーフォーラム

http://forum-evebim.cstb.fr/c/evebim-trnsys

2018/07/30

TRNSYSのHVACシステムのサンプル

TRNSYS18からHVACシステムの新しいサンプルが追加されています。

以下、ドキュメント「10. Examples」の目次より抜粋

10.1. HVAC System 1: Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils
10.2. HVAC System 2: Packaged Terminal Heat Pumps
10.3. HVAC System 3: Packaged Rooftop Air Conditioners with Fossil Fuel Furnaces
10.4. HVAC System 4: Packaged Rooftop Heat Pumps
10.5. HVAC System 5: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Direct Expansion Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.6. HVAC System 6: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Direct Expansion Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat
10.7. HVAC System 7: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Chilled Water Cooling and Hot Water Coil Heat/Reheat
10.8. HVAC System 8: Packaged Rooftop Variable Air Volume (VAV) with Parallel Fan Powered (PFP) Boxes, Chilled Water Cooling and Electric Resistance Heat/Reheat


Packaged Terminal Air Conditioners with Hot Water Coils

1つめの例を開いてみると、下の図のような構成になっています。サンプルという割に配置されたコンポーネント数が多いですよね。

建物のモデルで冷房はエアコン、暖房は温水を利用したシステムになっています。

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少々分かりにくいので、コメント追加してみます。

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  1. 気象データ
  2. 建物モデル(5ゾーンの小規模なオフィス?)
  3. 室内発熱のスケジュール(在室者、照明、機器の平日、休日スケジュール)
  4. HVACシステム

こう分けてみると思いのほかシンプルな構成です。ところがHVACシステムについてはボイラーと必要な配管しか無いように見えます。でも、良く見るとマクロとして1個にまとめられて配置されています。(下図のアイコン)

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このマクロで建物のモデルから室温や湿度の値を受け取って、冷房、もしくは暖房の計算を行って建物へ返す処理になっています。

このHVACのマクロを開いて中身を覗くと、これまた沢山のコンポーネントが配置されています。でも、これも良く見ると同じ組み合わせのコンポーネントが5セット並んでいるだけです。(5ゾーンそれぞれに1セット用意されている)

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その中のひと組を抜き出してみると図のような構成です。

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  1. サーモスタット(暖房、冷房のコントロール。エアコンと加熱コイルの切り換え処理)
  2. ミキシング(外気と室内空気のミキシング)
  3. ファン
  4. エアコン(冷房用)
  5. 加熱コイル(暖房用)

一つ一つ見ていくと、実際にありそうな機器の組み合わせと制御になっています。おそらく実務で使う場合は、更にいろいろなパターンがあると思いますが、全体的な構成のイメージがよく分かるサンプルだと思います。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

PDFドキュメントのリンクが機能しない

TRNSYSのドキュメントはPDF形式で提供されています。スタートメニューやSimulation StudioのF1キーでメインメニューのドキュメントが表示されます。さらにここから各ドキュメントを開くことができるようになっています。

でも、クリックしてもなにも起きないことがあります。下の図(青丸)のようにカーソルの形が変わってクリックできそうに見えるのに、クリックしても何も起きません。

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これはWindows10では既定でPDFを開くプログラムにEdgeが割り当てられているのが原因です。EdgeはPDFのリンク機能に対応していないため、このような状況になります。

対策

これはもう素直にAdobeのサイトからAcrobat ReaderをダウンロードしてインストールすればOK.

インストール後にPDFを開くと次のような画面が表示されます。次のように設定しておきます。

  1. 「常にこのアプリを使って.pdfファイルを開く」をチェック
  2. 「Adobe Acrobat Reader DC」 を選択
  3. OK ボタンをクリック

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以上で、PDFのリンクが機能するようになります。

もし上記のような画面が表示されない場合は、以下のサイトなどを参考に設定を行って下さい。

PDF ファイルを開くアプリケーションを指定する方法


おまけ

リンク先のファイルを新しいタブで開く

既定ではリンクをクリックすると同じタブの中にリンク先のPDFが表示されます。例えば、メインメニューからGetting Startedをクリックすると、同じタブに中身がGetting Started入れ替わります。

複数のドキュメントを参照したいケースでは、新しいタブで開いてくれた方が便利なので、以下の設定を行います。

メニューから[編集]-[環境設定]で表示されるウィンドウで、[文書]の項目を選んで、「他のファイルへのリンクを同じウィンドウで開く」のチェックを外しておきます。

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動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0018(64bit)
Adobe Acrobat Reader DC 2018.011.20055

2018/07/18

meteonormの気象データ

TRNSYSに標準添付の気象データ、Meteonormって1,000地点以上のデータが含まれています。含まれるデータについて詳しくはドキュメントにすべて記載されています。とはいえ、ボリューム感が湧かないのでPluginを作って地図上に配置してみました。

ヘッダーを解析する

MeteonormのでデータはTMY2形式で提供されています。この形式のファイルはヘッダー部分に都市名や緯度、経度の情報が含まれています。(Table 3-1. Header Elements in the TMY2 Format

下のリストは日本の百里のデータのヘッダー部分です。「Hyakuri」の地名に続いて緯度、経度、標高の値が並んでいます。

477150Hyakuri (Jasdf)           9   N 36 11 E 140 25  35
 95010101000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0
 95010102000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0
 95010103000000000000?40000?40000?40000I40000I40000I49999?0

この部分から位置が取得できるので、あとは地図を用意してその位置にアイコンを配置します。

OpenStreetMapを使って表示

PluginではOpenStreetMapを使ってアイコンを配置しています。下の画面はPluginの起動直後、現在位置に合わせて周辺の地図と気象データ位置を表示したところです。

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ズームアウトすると世界中のデータが表示されるのですが、ごちゃごちゃして見にくいので画面左上に専用の簡易地図を用意しています。

少々分かりにくいので拡大して抜き出したのが下の画面。赤い点すべてが気象データの位置になります。

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米国がすっぽり抜け落ちていますが、これはMeteonormとは別にデータが提供されているためです。

ロシアがやや少なめですが、Meteonormではまんべんなく世界中がカバーされているのが分かります。

変わったところでは南極の昭和基地のデータも含まれています。(地図にプロットしてみて初めて気づいた)昭和基地はもっと南極点に近い場所かと思っていたのですが、意外と赤道よりですね。

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202018/7/25 追記

プラグインを公開しました

https://github.com/TRNSYSJP/TRNSYS.JP/releases/tag/0.9.0

このPluginはもう少しブラッシュアップしたら公開する予定です。


以下は実際に動いている様子です。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
.NET Framework 4.6
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/07/09

世界の気象データ

TRNSYSには標準で150か国、1,000地点を超える気象データが標準添付しています。(詳しくはこちらの記事
でも、フツーにインストールしただけだと、ほんの一部しかインストールされません。最大で1.5GBほどのサイズになるので専用インストーラーが用意されています。

trnsys18-weather-18-00-0000.exe でインストール

気象データのインストーラーはTRNSYS本体とは別に用意されています。CD-ROMからtrnsys18-weather-18-00-0000.exeをダブルクリックしてインストールします。

基本的には表示される画面に従ってクリックしていけばOKです。

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ここは使用許諾なので、問題なければ I agree を選択して次へ進みます。

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気象データは地域ごとにまとめてあるので、欲しい地域をチェックして次へ進みます。
データ容量(1.5GBほど)が気にならなければ全部チェックしてもOKです。

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以上で終了です。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0018(64bit)

2018/06/28

TRNSYS/Simulation StudioのPluginを作ってみた

前回紹介したSimulation StudioのPluginを作ってみました。

Pluginの仕組み

Pluginの仕組み自体はシンプルで、Simulation StudioとPluginで専用ファイル(Exchange File)を使って設定をやり取りすることで実現しています。

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このようにExchange Fileは構造的にはシンプルな形式ですがプログラムで扱うとなるとそれなりに手間が掛かります。そこでまずは処理用のライブラリをC#で作ってみました。

ライブラリを使ったコーディングは以下のようにExchange Fileを受け取ったら、展開して、値を変更してSimulation Studioへ戻す手順で行います。

// Exchange File を解析する
this.exchFile = Parser.Parse(fname);

// Input1の既定値を変更する
if (exchFile.Inputs.Variables[0].IsNumeric()) exchFile.Inputs.Variables[0].Value = 3.14;

// Exchange File 更新してSimulation Studioへ返す
Writer.Save(exchFile, fname);

この例ではInputの1番目の既定値を3.14へを更新しています。あまり意味のある操作じゃないですが、使い方の雰囲気は分かりますよね?

これにインターフェースを用意してあげると、それっぽいPluginになります。

作成例

下の動画はVariable Windowを模したインターフェースの作成例です。Plugin側で値を変更すると、コンポーネントの設定に反映されているのが分かります。

この例では通常のウィンドウと似ていて紛らわしいですが、本来は用途に応じた分かり易いインターフェースを用意する事になります。例えば、機器のコンポーネントであれば型番を選んだら設定が自動で行われるとか、ですね。

ExchFile

少し試してみて、問題ないようなら公開しようかと思います。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

2018/06/06

面倒なコンポーネント設定にプラグイン

TRNSYSのコンポーネントでパラメータの指定が複雑なものって設定が面倒ですよね。Simulation Studioには複雑な設定を助けるためプラグインの仕組みが用意されています。いくつかのコンポーネントが対応していて、複雑な指定も簡単な操作で設定できるようになっています。

プラグインの例

下の図はType14の例ですが、設定画面左下のMagic Stickアイコンをクリックするとプラグインが起動します。

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プラグインが起動するとType14の時刻ごとの値の変化がチャートで表示されます。設定内容が視覚的に確認できるので、簡単に設定が行えます。

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プラグインの仕組み

プラグインの本体は通常のアプリケーションと同じなので、C/C++やC#、その他のプログラミング言語を使って作成することができます。ただし、Simulation Studioと設定内容のやり取りをするため、所定のデータを扱う必要があります。こう言うとなにか複雑な処理が必要なように聞こえますが、テキストファイル形式のシンプルな内容です。

基本的にテキストファイルを扱えるアプリケーションであればSimulation Studioとやり取りしているデータを受け取ることができます。

下の図はプラグインの代わりに「メモ帳」を使った例です。Commentタブの画面の下にプラグインを指定している項目があるので、ここをメモ帳に置き換えます。

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この状態で、Magic Stickアイコンをクリックすると、メモ帳が起動してSimulation Studioからのデータを読み込んで表示してくれます。

下の画面のように、INPUTS,PARAMETERSなどコンポーネントの設定画面で見慣れた単語が並んでいるのが分かります。

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ここで内容を書き換えて保存、メモ帳を終了すると、Simulation Studioに変更内容が反映されます。非常にシンプルな仕組みです。通常のType14のプラグインは、このテキストデータを使って、チャートの表現をしているわけです。

頻繁に利用するコンポーネントやオリジナルのコンポーネントを作成する場合には、プラグインを含めて考えると使いやすくなります。

なにか簡単な作成例でも紹介できないかと思いますが、それはまた別の機会ということで。。。

プラグインの詳しい仕様についてはドキュメントの以下の箇所にまとめれらています。

2.12.5. The plug-in technology


動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0018(64bit)

2018/05/24

TRNSYS-USERSより(壁の厚みとZoneの容積)

壁の厚み(Thickness)とZoneの容積についての割と良くある疑問です。

TRNSYS-USERS
http://lists.onebuilding.org/pipermail/trnsys-users-onebuilding.org/2018-May/030139.html

質問をざっくりまとめると...

Construction/Wall typeの厚みは壁の熱の特性のみに影響するのか、Zoneの容積にも影響するのか?
また、Zoneの形状を作成する場合は、容積を考慮して内法寸法をとるのか、外周でとるのか?

回答者の答え

Construction/Wall typeの厚みはZoneの容積には影響しません。壁の熱特性のみに影響します。
モデリングをする際に壁の内法、外周、壁芯のどれを採用するかについてのコンセンサスはありません。私は普段は外壁については内法、内壁は壁芯を採用しています。

Zoneの容積を考えると外壁は内法、内壁は壁芯というのは理にかなっている気がします。SketchUp/TRNSYS3Dのモデリングでは、個人的にはすべて壁芯で寸法をとるケースが多いのですが、そうすると壁厚の分だけZoneの容積は増えることになります。そうかと言って容積優先で内法でモデリングするとZone間の位置関係がおかしくなります。

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Zoneを内法で取ると間が詰まるので歪んでしまう

この回答者のように外壁側は内法で寸法を取るのはバランスが良いかもしれません。

とはいえ目的によります。例えば、壁や開口部の断熱性能の違いを比較をするのであれば、モデルは同じで材料物性値や厚みを変えて比較することになります。容積についてはさほど影響ないので、すべて壁芯で問題なさそうです。(部屋の面積や壁厚にもよります)

実測と計算結果を比較するようなケースでは、条件によっては容積が重要なるケースも考えられます。そういった場合には内法でモデリングが有効かも知れません。何を計算したいかによってモデリングの考え方も変わってくるのだと思います。

2018/05/21

PMVセンサー

TRNSYSExperienceで展示していたドイツ、カイザースラウテルン大学(University of Kaiserslautern)で開発中のPMVセンサー。

いずれは回路図やアプリケショーンもオープンソースにしたいというような事を言っていました。(ちゃんと聞き取れているのか自信ないですが)
それにしても計測器らしからぬデザインでオフィスに置いても違和感なさそう。個人的に1個欲しいです。

室内のワークスペースごとに配置して使用するらしく、コストも抑えた設計なっているようです。データはWiFiで集めてデータベースに保存する仕組み。今時の設計ですね。

USB電源なので、どこの国でも気軽に配置出来そうです。会場のあちこちに設置されていて計測していました。

こちらはAndoroidタブレットで動作する、モニタリングのアプリケーション。

最終日に計測結果をレビューしていました。同じ会場内でも場所によって温度差がありますね。

詳しい情報はこちら。。。

カイザースラウテルン大学(University of Kaiserslautern)
The Living Lab smart office space

PMV sensor stations

2018/05/16

Simulation Studioの画面を1枚に印刷する

TRNSYS-USERSを眺めていたら印刷についての質問が上がっていました。

かなり大規模なプロジェクトらしく、Simulation Studioから画面を印刷するとA3で6枚に出力されるようです。これを1枚に収められないかという質問です。

Simulation Studioの印刷機能では用紙に合せて画面イメージの大きさを調整する機能はありません。対策として画面イメージを他のアプリケーションに貼り付けて印刷する方法が紹介されています。

以下、操作方法です。(紹介されている方法ではZoom操作を行っていますが、こちらの方が簡単です)

画面のイメージをクリップボードへコピーする

Simulation Studioでプロジェクトを開いた状態で、キーボードからCtrl+Aを押して画面上のアイコン(コンポーネント)をすべて選択状態にする。(すべのコンポーネントが見えていなくてもOKです)

image

キーボードからCtrl+Cを押して、クリップボードへコピーする。

他のアプリケーションへ貼り付ける

クリップボードへコピーされると印刷に使用するアプリケーションへイメージ(画像)として貼り付けることができます。

ただし、ペイントなど画像を扱うアプリケーションへは上手く貼り付けできない事があります。実際にペイントへ貼り付けると、図のようにアイコンが抜けてしまいます。image

この場合はいちどExcelなどへ貼り付け、再度クリップボードへコピーして貼り付ければキレイに貼り付けできます。

Excelを開いて Ctrl+V でワークシートへ貼り付け、そのまま Ctrl+C 再度クリップボードへコピーします。(ここ重要)

image

ペイントの画面へ移動して Ctrl+V でイメージを貼り付ける。

image

今度はアイコンも含めてキレイに貼り付けられました。

以上。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18.00.0017(64bit)

新しいTRNSYSコンポーネントを作成する

前回のつづきです。

サンプルのプロジェクトを利用して新しいコンポーネントを作成する手順の紹介です。この例ではサンプルプロジェクトを元にType202を作成しています。

※予めGithub/TRNSYS.JPから関連するファイルをダウンロードしておいてください。

1 作業フォルダの準備

はじめにサンプルのプロジェクトをコピーして作業用のフォルダを用意します。

フォルダ("C:\TRNSYS18\Compilers\MyType201")をコピーして名前をMyType202へ変更します。

image

2 ソースコードの準備

Simulation Studioで新しいType(MyType202)のプロフォルマを作成、FORTRANのソースコード(Type202.f90)を同じフォルダへエクスポートして置きます。

image

3 プロジェクト名の変更

Visual Studio 2017を起動して、ソリューション(MyType.sln)を開き、プロジェクト名をMyType201からMyType202へ変更します。

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※このプロジェクト名の変更で、出力されるDLLの名前がMyType202.dllへ変わります。

4 ソースコードの差し替え

既存のソースコード(Type201.f90)をプロジェクトから削除(クリア)する。

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image

Source Filesフォルダを選んで、右クリックから[追加]-[既存の項目]で、先ほど追加した新しいソースコード(Type202.f90)を追加する。

image

ソリューションエクスプローラーの表示が以下のようになっている事を確認する。

image

以上でプロジェクトの準備は終了です。Type202.f90へ処理内容を記述して、無事ビルドできれば完了です。


動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit)
Intel Parallel Studio XE2018 Update2
Visual Studio 2017(ver15.7.1)
TRNSYS18.00.0017(64bit)