WinMergeで結果を比較する

シミュレーションツールを使っていると、やたらとファイルを比較する機会があります。

例えば、条件を変えてシミュレーションを繰り返して結果を比較したい場合や、条件設定を変えたあとデータファイルのどこが変更されるか確認したい場合とかです。

後者はちょっとわかりにくい話ですが、TRNSYSとかCOMISってGUIで設定したデータをいったんファイルに書き出してから実行しています。ファイルの中身を確認したくなる時って結構あるんですね。

そんなときに便利なのがWinMergeというツール。

http://winmerge.org/

これもともとはプログラミンなんかでソースコードの比較やデータの比較に使うために入れてあるんですが、データを比較にするのにも重宝します。

上記のurlからダウンロードしてインストールしたら、使い方はすごく簡単。比較したいファイル2つを選んでマウスの右クリックで「WinMerge」を選ぶだけ。

以下はCOMISのCIFファイルを比較している例です。

ゾーンの温度の出力を追加する前後のCIFを比較ています。

変更前後のファイルを選らんで、WinMergeを選択

ファイルを選択状態にして、右クリックでWinMergeを選択
ファイルを選択状態にして、右クリックでWinMergeを選択

差分が表示されます

選択中のファイルの差分が表示される
選択中のファイルの差分が表示される

比べてみると、CIFのなかじゃ温度の出力って、こういう指定すんのね、”TZ”で指定すんだね、というのがすぐに確認できます。

COMISってGUIで設定を変更するのは簡単なんですが、基本的にCIFが読めないと使いにくいツールです。でもマニュアルからCIFの設定を探すより、GUIでちゃちゃっと変更して、差分を取るとCIFの設定項目を簡単に確認することができます。

このTypeはDirect Access Toolbarのどこにある?

前回の「Typeがわからない」の続きです。

あるTypeを使いたいとき、さて配置しようと思ったらどこにあるのか判らない、なんてことないですか?

Direct Access Toolbarって、フォルダの数も多いし、階層もあるので慣れないとTypeを探すのも一苦労です。

Direact Access Toolbar
Direact Access Toolbar

フォルダを一つ一つ開いて探すのもありですが、こういう時はマニュアルを検索するのが楽です。

マニュアルにはフォルダのパスまで書かれいるので、Typeの名前が判っていれば検索ですぐに見つけることができます。

以下、具体的な方法です。さがすのはType14です。

1.TRNSYSのマニュアルから「Standard Component Overview」を開く。

2.検索する

検索のボックスに”Type14″と入力して検索開始。

PDFの検索機能で検索する
PDFの検索機能で検索する

3.該当箇所が表示されたら、パスをチェック

Typeの説明箇所が表示されたら、Proformaという項目をチェックします。(下図の赤い線のところ)

コンポーネントのパスを確認する
コンポーネントのパスを確認する

ここにパスが書いてあるので、これを参考にしてDirect Access Toolbarのフォルダをたどると、無事に目的のTypeにたどり着けます。

以上。

Typeがわからない

TRNSYSを使っていて困ることの一つに、人が作ったプロジェクトだと、何のTypeを使っているのか判らないということがあります。

自分で作ったのならいざ知らず、サンプルなど参考にしてみようと思うと、見た目では使用されているTypeが何なのか解からないことがあります。

たとえばこんな感じです。

なんのコンポーネント(Type)か分からないアイコン
なんのコンポーネント(Type)か分からないアイコン

サンプルとかだと解かりやすくするため図のようにType名じゃなくて”Load profile”のように説明になっている事があります。(Type名をそのまま書いてくれりゃいいのに、これだとどのTypeか見た目じゃ解からない)

こんな時はアイコンを選んで、右ボタンクリックで表示されるメニューから”Proforma…”という項目を選択します。すると以下のようなダイアログが表示されます。赤い枠のところにTypeの番号が表示されるので、ここで確認することができます。

Proformaで確認
Proformaで確認

ちなみに、”Description”タブを選択すると何を行うTypeなのか、説明文が表示されます。

TRNSYSの計算結果をCSV形式で保存するTIPS


2011/9/27追記 
Excel使うならこちら「TRNSYSのシミュレーション結果をExcelで表示する」の方が使いやすいかも。

TRNSYSの計算結果をType65cやType65aを使って出力する場合のちょっとした工夫です。

ファイルに出力した結果をそのまま使うケースもありますが、たいていはExcelなどで表やグラフに加工して利用する場面が多々あります。そんな場合に設定をちょっとだけ変えてあげるとExcelで扱うのが簡単になります。

  • ファイル名の変更

既定では***.pltという独特の拡張子になっています。この拡張子を.csvへ変更します。拡張子を変更すると、ダブルクリックでExcelで直接開けるようになるので、作業が楽になります。

また、ファイル名も分かりやすい名前に変更しておくと良いでしょう。

拡張子.csvのファイル名を指定する
拡張子.csvのファイル名を指定する
  • デリミタをカンマに変更する

ファイルに書き出される値の区切りが既定ではブランクになっています。これをそのままExcelで読み込むと、一行分のデータが1個のセルに読み込まれます。もちろんExcelで読み込む際にちゃんと区切り位置を指定すればOKなんですが、何度もシミュレーションを繰り返しす時など、読み込む作業だけでも面倒になってきます。

ここでデリミタをカンマ(2)に変更してあげるとExcelが区切り位置を判定してくれるので、面倒がまた一つ減ります。ちなみにデリミタの設定はType25でも同じように行えます。

デリミタをカンマへ変更
デリミタをカンマへ変更

2017/11/16 
動作環境を追記

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

Windows10 Pro(64bit)
TRNSYS18(18.00.0015/64bit)

拡張アメダス気象データをWindows7で使うと。。。

久しぶりに拡張アメダス気象データ(AMeDAS)を使おうと思ったら変な動きをします。

具体的には気象データはDVDから読み込めたのに「データの表示」で選択肢の一覧に表示されません。

対応OSがXPなので、Windows7で使おうとしているのが駄目っぽいです。原因はおそらく、Vista以降のセキュリティ強化によるものみたいです。

素直にXPのPCを用意すればいいですが、それだけのために別のPCを使うのもめんどくさい。

対策:

試しにやったらできてしまったという感じですが、以下の手順です。試される方は自己責任でお願いします。

対策としてはEA DataNaviに管理者権限を割り当てます。

まず、EA DataNaviのプログラム本体をエクスプローラーで選択します。通常は”C:\Program Files\AMeNET\Bin”フォルダにある”DataNavi.exe”がそれです。

このファイルを選択して、右ボタンをクリックして表示されるメニューから「プロパティ」を選択します。

表示されるダイアログで「互換性」タブを選択して、「すべてのユーザーの設定を変更」ボタンをクリックします。

「互換性」タブを選択して、「すべてのユーザーの設定を変更」をクリック
「互換性」タブを選択して、「すべてのユーザーの設定を変更」をクリック

特権レベルの項目で「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックして「OK」ボタンをクリック。

「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックする
「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックする

以上で、おしまいです。

SolarDesignerのアイコンのひみつ

SolarDesignerのアイコンは、以前会社にいたデザイナーの女性が作ってくれました。

SolarDesignerのアイコン
SolarDesignerのアイコン

↑これ

家の形と風の流れをあしらったデザインになっていますが、よーく見ると家は矢印の形をしています。風の流れの矢印とかけています。(そうだったらしい、ずいぶん前にデザイナーに聞いたんだが忘れた)太陽が右上に位置していて、そこからの日射を受けて家が暖まっている感じが出てないですか?

もともとのオリジナルは、小玉先生が何かの機会に描かれたスケッチ風の絵を参考にアイコン化しています。(これも担当者の記憶がおぼろげで、ホントかどうか不明)

ちなみに、このアイコンをデザインしてくれたデザイナーさんは、いまは神主さんをしています。巫女さんじゃないですよ、神主さんです。

そういう話をするとアイコンがなんだかありがたく見えてきませんか?

SolarDesignerで日射し対策

ここのところ暑いですね。

うちのオフィスは東側に大きな窓があって、この時期は朝から日射しが入るので早朝から室温が上がり始めます。いちおうスクリーンで対策はしてありますが、前日に締め忘れて帰ったりすると、翌日出社する頃には室温が結構高くなっている事があります。

日射し対策というとSolarDesignerでは庇の検討例をよく紹介しますが、すでに建っている建物の日射し対策としては、後付けでスクリーンやすだれの効果を検討する事も出来ます。

やり方は非常に簡単で画面右側の「建物仕様」タブの「窓」の設定項目の下の方にある「日射透過係数」で設定します。通常は図のように100%が設定されてるので、検討するスクリーンやすだれに合わせて値を設定します。

日射透過係数の設定
日射透過係数の設定

で、スクリーンやすだれって具体的にどの程度の値になるかが肝心なわけですが、これらの値についてはSolarDesignerのマニュアルに記載があります。記載を参考にしながら値を入力していきます。

すだれを例にとると、マニュアルにも記載がありますがガラスの外側にかけるのか、内側(室内側)にかけるのかで、値が変わります。

例えば、すだれの遮蔽率を50%だとすると、次のような値になります。

ガラスの外側: 100-50(遮蔽率) = 50%

ガラスの内側: 100-0.5×50(遮蔽率)= 75%

これはあくまで目安なので、すだれにしても開閉状態(窓の半分だけとか)や種類に応じて調整する必要があります。

ちなみに、マニュアルに載っている以外のレースのカーテンや障子などについては「自立循環型住宅への設計ガイドライン」などが参考になります。

SolarDesignerは工学単位系 or SI単位系?

単位系について、ときどき訊かれるのですがSolarDesignerでは両方使えます。

設定はとっても簡単[ツール]メニューから[プロジェクト情報]を選んで、表示される画面で単位系を選択するだけです。

[ツール]メニューから[プロジェクト情報]を選択
[ツール]メニューから[プロジェクト情報]を選択

OKボタンをクリックすると、画面表示が選んだ単位系に切り替わります。

しかし、単位系っていっぱいあるし、人によって好みがあるから大変ですよね。

[ファイル]メニューの[基本設定]でも同じような設定が可能です。こちらでは新規に作成するプロジェクトの既定値を設定する事ができます。

SolarDesignerで外気導入

東京は今日も猛暑日の予報です。暑い日が続きます。

夜もなかなか涼しくならなくて寝苦しい夜が続いていますが、昨夜はうっかりエアコンを入れたまま寝てしまって、今朝は少々体がイタイです。

前置きはさておき、暑いと言っても地域によっては夜間は気温が下がって、すごしやすい事もあります。そんな地域ではエアコンつけっぱなしよりも外気を取り入れて、夜は快適に過ごすことができそうです。まあ、いわゆる外気導入と夜間換気って事ですがSolarDesignerでは簡単に試す事ができます。

設定は以下の図のように、「空調設定」のタブで、「外気導入」を選び、あとは導入条件を設定するだけです。地域性や生活される方が寒がり、暑がりなのかの指向に合わせて設定すればOK。

外気導入の設定
外気導入の設定

ちなみに、この例では外気導入をするだけで、7月の平均室温が1℃ほど下がります。気象データは東北の福島(福島県福島市)のデータを使っています。(なんで福島かっていうと、単に私の実家なので選んでみました)

最低気温で見ると20℃ぐらいまで下がる時間があるので、日によっては寒いかもしれないですね。

実際、うちの実家は郊外なので、夜間開けっぱなしだと明け方は寒いぐらいです。

場所によっては防犯上の問題や、騒音などで外気導入できないケースもありますが、平均で1℃下がるのは結構効果がある方じゃないかな?