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2012/03/28

ESP-rとRadianceのインストーラーを作る(4)

前回までで、ESP-rの動作環境ができたので、いよいよインストールです。

まず、ビルド済みのESP-r本体(Esru.zip)を以下のURLからダウンロードします。
http://web.me.com/koji_takemasa/MobileMe/LEAD_Vista.html

ダウンロードが終わったら、圧縮ファイルの回答を行います。ファイル数が多い(5000以上!)ので、数分かかります。

解凍が終わると、「Esru」という名前のフォルダが出来上がります。これをC:\直下へ移動。

あとは環境変数を設定すればOK.
前回の環境変数の設定を参照しながら、"C:\Esru\esp-r\bin"をPathに追加します。

ここまできたら、コマンドプロンプトでESP-rを起動できればOKです。コマンドプロンプトで"esp-r"と入力する。
 OKじゃなかった。エラーメッセージが表示された。どうもライブラリ(DLL)が見つけられないらしい。
このDLLの所在を調べてみると、"C:\MinGW\bin"に存在する。
そういやMinGWをインストールした際に、環境変数の設定を省略していたのを思い出したので、このパスの設定を追加してみる。
そして、改めて起動を試すと。。。
お、無事に起動できた。

次はRadianceだ。
つづく。

2012/03/27

ESP-rとRadianceのインストーラーを作る(3)

前回まででMinGWのインストールが終わったので、次はESP-r関係を確認します。

はじめにESP-r本体の前にGTK+のインストール。
これはインストーラー形式は用意されていないので、実行に必要なファイルのダウンロード、展開、初期設定を行います。つまり手作業で動作環境を整える必要があります。

はじめに、
http://www.gtk.org/ にアクセスして適切なモジュールをダウンロードします。

画面上にある「Download」の項目をクリックしてダウンロードのページに飛びます。
ダウンロードのページでは、使用するOSを選択します。
ビルド済みのESP-rに合わせて「Winodws(32-bit)」をクリックします。
 次のページでは、スクロールバーを移動して、真ん中ぐらいを表示すると、図のように「All-in-one boundles」と書かれた箇所があります。
文書中の図の赤い矢印の部分をクリックして、GTK+をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルはZip形式で圧縮されているので、ひとまずこれを解凍します。
解凍されると「dtk+-bubndle_...」のような名前でフォルダに展開されます。
このフォルダを「GTK」という名前に変更してC:\ドライブの直下に移動します。

ここまで来たら、もう一息。GTK+の動作に必要な環境を整えます。

まずは環境変数の設定。
スタートメニューをクリックして、検索ボックスへ「環境変数」と入力します。
すると、画面上部に「環境変数を編集」という項目が表示されるので、ここをクリックします。

「 環境変数」の画面が表示されるので、PATHの項目を選択して、「編集新規ボタンをクリックします。
「ユーザー変数の編集」ウィンドウが表示されるので、ここで”C:\GTK\Bin"を追加します。下図参照。
最後にGTKの初期化と、起動の確認です。
コマンドプロンプトから、"pkg-config  --cflags  gtk+-2.0" を入力します。
続けて、"gtk-demo"を入力してデモ画面(下図)が表示されたらGTK+
さて、つぎはいよいよESP-r本体だ。

つづく。


2012/03/26

断熱材は厚けりゃいいってものでもない

←だれ?
Peter cutting insulation / lancefisher
 

断熱の仕様を変えたシミュレーションって、割とよくある仕事なんですが、その結果を見て分かることがあります。

断熱材は厚くすればするほど、効果的です。←誤解です。

もう一度言いますが、誤解です。

シミュレーションを行うと、厚みの違いが確実に結果に出るので、ついついそういう錯覚に陥りますが、厚みがある程度厚くなってくると、さほど結果が変わらなくなります。

これは、よく考えると当たり前なんですが、想定される条件以上に断熱性能上げても、意味がないんですよね。建物や気象条件が違えば結果も変わってきます。暖かい地域で寒冷地仕様にしても意味ないです。

また、計算上は効果が見込めても、そもそも他の理由で採用できないケースもあります。例えば、厚みが増すと施工できなくなるとか(物理的に無理)、コスト的に見合わなくなるなど別の要素が絡んできます。

断熱と一口にいっても、条件がいろいろあるので難しいですね。




2012/03/23

CLOUDSCAPES MOT TOKYO

こんなのやってたのかorz...
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/133

カタカナで「トランスゾーラー」って書いているからぴんと来ないけど、これTRNSYSの開発会社の一社、TRANSSOLAR社じゃないか。

たまたま別件でTRANSSOLARのHPみてて気が付いた。この会社、ツールの開発以外も、いろいろやってるんだ。展示、昨日で終わってるじゃないかい。気づいてたら見に行ったのに残念。

しかし、ずっと「トランスソーラー」だと思ってた、ゾーラーなんだ。

TRNSYSって、どんな計算できますか?

electric toy
electric toy / torisan3500


「TRNSYSって、どんな計算できますか?」

これ割りと、頻繁にいただく質問です。TRNSYSって汎用の計算ツールなので、これを説明するのは、なかなか難しい。特定の計算に特化したモノじゃありませんので、具体的に何ができるのかって、どう説明したら伝わるか、毎回悩みます。

ところで、話は変わりますが、電子ブロックっておもちゃご存じですか?昭和40年代にちびっ子たちので、ちょっとした人気を博したおもちゃです。

何がすごいかって、その名前からしてすごい。「電子」の「ブロック」ですよ。ただのブロックじゃなくて「電子」が付いただけで、未来っぽいじゃないですか?ダイアブロックに比べたら、テクノロジーの匂いがします。ちょっとがんばれば鉄腕アトムぐらいはできそうな気がしませんか。(できないけど)
この点は純朴な少年がネーミングに踊らされてたという話ですね。

電子ブロックをご存じない方のために、少し解説すると、抵抗とかトランジスタとか、ちょっとしたパーツが詰められたブロック状のプラスチックケースと、配置用のボードのセットです。部品を組み合わせると、ブザーになったり、ラジオになったりする、それはそれは少年のココロを躍らせるブロックでした。詳しくはこちら。

この電子ブロック、パーツが入っているので、組み合わせれば、そこそこ何かができます。ただし、それはパーツの意味がわかればの話。小学生にはちょっとレベルの高いおもちゃでした。手引き書を見ながら、ブザーみたいな物を作った覚えはあるのですが、所詮は音がなるだけ。ブザーぐらいじゃココロは踊りません。遊んで楽しかった印象がない。だって、なんで音がするのか意味がわからない。鉄腕アトムは作れそうにありません。

もう少し大人になってから触れていれば、鉄腕アトムはともかく、そこそこ遊べたんじゃないかと思います。

話が、妙な方向へずれてきた。本題へ戻ります。

TRNSYSを初めて見た時に思い出したのが、この電子ブロック。TRNSYSも用意されたパーツ(コンポーネント)を並べていくと計算ができるようになります。これも電子ブロックよろしく、やっぱりコンポーネントの意味がわかればの話。

このあたり、環境工学系の方だと、割とすんなり受け入れられるようですが、私は最初はかなり戸惑いました。環境工学の話は全くのシロウトなので、コンポーネントの意味が全くわからない。なんせ「乾球温度ってなに?」ぐらいのひどい状態でしたので、はじめの頃は自分が組み立てているのが、ラジオなのか、単なるがらくたなのか検討がつきませんでした。

これが、だんだん意味がわかってくると面白くなってくるのですが、最初はしんどいです。

そこで、あまり難しい話はともかく、初心者向けにTRNSYSの入門書レベルの話ができないか思案中です。

セミナーとか、入門講座とか、近いうちにはじめてみたいと思います。

つづく。





2012/03/22

ESP-rとRadianceのインストーラーを作る(2)

まだまだつづく、確認作業。
次はMinGWのインストールの内容確認です。

MinGWは基本的には所定のURLからインストーラーをダウンロードして、インストールすればOK.
注意点としては、オプションの選択がいる点ぐらいか?

1. MinGWのダウンロード
MinGWのサイト↓にアクセスしてダウンロードから始めます。
http:/www.mingw.org/

画面左側の"Downloads"をクリックして、ダウンロードのページへ移動します。(下図の赤い矢印)

この画面でインストーラーをダウンロードする。いろいろ表示されていますが、図の矢印のところに表示されているのが最新版です。ここをクリックして、しばらくするとダウンロードが始まります。
 2. MinGWのインストール
では、次はいよいよMinGWのインストールを開始。
基本的にデフォルトのボタンを押していけばOK.ってことで「Next」をクリック。
そして次も「Next]をクリック。
これも「Next」をクリック。
License Agreementを確認したら、「I accept the agreement」を選択して、「Next」をクリック。
ここも特に変更なしで「Next」をクリック。
スタートメニューへの登録名を尋ねてきますが、ここも変更なしで「Next」をクリック。
3. オプションの選択
 さてと、ここですが、ESP-r,Radianceをソースコードからインストールする場合は、すべてのオプションを選択します。
すでに、ビルド済みのバイナリーを使う場合は、これってデフォルトでOKかも?
こういう場合、よく分からなければ、とにかくすべて選んでおくのが正解です。
そして「Next」をクリック。
最終的にインストールする項目の確認画面が表示されるので、問題なければ「Install」をクリック。
すると、いきなりコマンドプロンプトが現れて、必要なデータのダウンロードが始まります。選んでいるオプションにもよりますが、数分かかります。
Windowsの一般的なインストーラーだと、こういう画面はありえないので、少々驚きます。
 ダウンロードとインストールが終わると、終了画面が表示されます。「Finish」をクリックしたら終了です。
 さてと、あとは環境変数の設定。テキストどおりだと、以下の設定が必要ですが、これもビルドしなければ、"C:\MinGW\bin;"のみ追加します。(以下のマーカーの部分)おそらく必要ないので、ひとまず設定しないでおきます。



環境変数
PATH
C:\MinGW\bin;C:\MinGW\msys\1.0\bin
C_INCLUDE_PATHC:\MinGW\include
CPLUS_INCLUDE_PATHC:\MinGW\include
LIBRARY_PATHC:\MinGW\lib

気になる方は、以下のURLのp.3を参考に設定を行います。
http://web.me.com/koji_takemasa/MobileMe/manual_files/Windows%20Vista%E3%81%B8%E3%81%AEESP.pdf

つづく


ESP-rとRadianceのインストーラーを作る(1)

LEAD ProjectでWindows VistaでビルドしたESP-rとRadianceが公開されています。

詳しくはこちら↓
http://web.me.com/koji_takemasa/MobileMe/LEAD_Vista.html


これに関して、ちょっとした話の流れでインストーラーを書くと宣言してしまいました。(書く羽目になったというか。。。)

書くといっても、いきなりは書けないので、まずは現状どのような流れでインストールするのか、整理してみます。

まず最初は、必要なモジュールの確認。
Windowsでビルドしてあると言っても、関連するツールもインストールする必要があるので、まずは手順を整理。

必要なモジュールとインストールの順番は以下。
1.MinGW
2.GTK+
3.ESP-r
4.Qt
5.Radiance

ESP-rだけ使いたい場合は1,2,3を、Radianceだけの場合は1,4,5をインストールすればOK(だと思う)
対応関係は以下。

ESP-r
Radiance
MinGW
GTK+
ESP-r
Qt
Radiance

うーん、一見して数が多い。
まずはMinGWから始めてみるか。。。

つづく




2012/03/13

ちょっとだけシミュレーション

打ち合わせでシミュレーションの話をしていて、相手がやりたいのはシミュレーションじゃなくて結局プレゼンなんだなと、思い至る。

それ以上、話は進みませんでしたが、これは、なにか条件を変更したら、どんな影響が出るのかわかれば十分という感じか?
というか、設計者が計算結果を見て、クライアントに説明するのって、実際かなり大変です。数字を並べても普通の人は、なかなかぴんとこない。
ポイント絞って,どんな効果があるかシンプルに説明しないと、なかなか伝わらない。

それなら、いっそ、ごくシンプルなシステム作ったら需要あるかなと思いスケッチを起こしてみる。

変更できるのは窓の種類だけ。出力は室温と光熱費のグラフだけ。その他条件は一切表示なし。(裏で、ちゃんと設定できるようにするけど)

使い方は、設計者が
「ほら、窓を2重サッシにすると、部屋が暖かくなるでしょう?」
とか、
「それと、ここ見て、窓を変えていくと,光熱費、ぐーっと下がりますよ、ね」
みたいなシンプルな説明をするシーン限定。我ながら書いてて、なんか通販番組みたいだな。

窓の他に、断熱材編、日射遮蔽編とかシリーズで何パターンかあると、説明用にわかりやすい物ができそうな気がする。

これぐらい、シンプルなのってどうでしょうか?需要「あり!」って言っていただけると、やる気がわきます。もしかしたら作る気になるかもしれません。

できたら予算付きで「あり!」って言ってもらえると、大変助かります。すぐに作ります。
ネギしょって相談に来る方、募集中。








2012/03/03

TRNSYSで覚える英単語


What Word are You? / TerryJohnston



計算したら山ほどのWARNINGメッセージ。(エラーメッセージじゃないよ)

*** Warning at time       :        69.000000
    Generated by Unit     :    20
    Generated by Type     :    33
    Message               : The referenced UNIT has called the PSYCHROMETRICS routine witha humidity ratio above the saturation humidity ratio for the given dry bulb temperature. The air was assumed saturated at the given dry bulb temperature and the humidity ratio set for this condition.


あまりにWARNINGが多すぎて計算が通らない。(エラーじゃないんだけどWARININGも限度を超えると計算が停止します)

メッセージからすると、 どうも湿度の問題っぽいが、"saturation humidity"なんだ?

すかさず「英辞郎」を使って、検索してみる。

以下「英辞朗」からのコピペ。

  • saturation humidity
    飽和湿度
  • saturation specific humidity
    飽和比湿
  • humidity close to saturation point
    飽和状態に近い湿度

なるほど、飽和湿度なわけですね。これで用語が一つわかった。

どうもWARNINGの原因はメッセージの通りで、PSYCHROMETRICSルーチンが飽和湿度以上の湿度と気温の組み合わせで呼ばれた為。(飽和湿度と見なして計算自体は継続されます)

たいがい、こういうのってコンポーネントのつなぎ間違えが多いです。例えば、絶対湿度と相対湿度を間違えてつないだり、そもそも前違う値を入力したりとかです。実際この例も、上流側のコンポーネントの湿度の計算が怪しかったので計算方法変えたら解決。

用語をTRNSYSで覚えると言うより身を削って覚えている、なぁ。。。