断熱材は厚けりゃいいってものでもない

断熱仕様を変えたシミュレーションって、割とよくある仕事なんですが、その結果を見て分かることがあります。

断熱材は厚くすればするほど、効果的がある ←誤解です。

もう一度言いますが、誤解です。

シミュレーションを行うと、厚みの違いが確実に結果に出るので、ついついそういう錯覚に陥りますが、厚みがある程度厚くなると、さほど結果が変わらなくなります。

これは、よく考えると当たり前なんですが、想定される条件以上に断熱性能上げても、意味がないんですよね。建物や気象条件が違えば結果も変わってきます。暖かい地域で寒冷地仕様にしても意味ないです。

また、計算上は効果が見込めても、そもそも他の理由で採用できないケースもあります。例えば、厚みが増すと施工できなくなるとか(物理的に無理)、コスト的に見合わなくなるなど別の要素が絡んできます。

断熱と一口にいっても、条件がいろいろあるので難しいですね。

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