TRNSYSでPMVを計算する
2019年2月20日
2021年7月6日
TRNSYS17の設定
Comfort typeを定義する
TRNBuildの画面で操作します。
- Comfort typeのアイコンをクリック
- 表示された画面の右下の「N」ボタンをクリックする
名前の入力画面が表示されるので、分かりやすい名前を入力します(この例ではデフォルトのままです)
- Clo,Metなどの値を確認、必要に応じて値を変更する
- 「✔」ボタンをクリックして、画面を閉じる
それぞれの値については、TRNSYSドキュメントの「5.2.6.5. Definition of Comfort Types」に参考値が記載されています。
以上で、Comfort typeの作成は終了です。次は、Zoneへ作成したComfort typeを割り当てます。
ZoneへComfort typeを割り当てる
PMVを計算するZoneへComfort typeを割り当てます。対象のZoneの設定画面を開いて、次にように設定します。
- Comfort typeのアイコンをクリック
- 表示された画面で、「+」ボタンをクリックしてComfort typeを追加する
- リストから、先ほど作成したComfort typeを選択する
- 「✔」ボタンをクリックして画面を閉じる
MRT(Mean Radiant Temperature)の計算方法を指定する事も可能です。デフォルトでは「simple model」が選択されていますが、「detailed mode」で、GeoPositionを使った詳細な計算も可能です。
参考:TRNSYSでPMVのDetailed modeの設定
Outputの指定
Outputの設定画面で、PMVの出力を追加します。
- リストから計算対象のZoneを選択する
- 「←」ボタンをクリックして、Zoneを「Selected “Thermal Airnodes”」へ追加する
- 「comfort outputs」を選択する
- リストから「PMVLW」(NType 124)を選択する
- 「←」ボタンをクリックして出力を追加する
- 「PMVLW」をダブルクリックする
ここで、さらに設定画面が表示されます。つづいて次のように設定します。
- リストからComfort typeをクリックして選択する
- 「←」ボタンをクリックして、”Selected “Comfort Definitions””へ追加する
- 「✔」ボタンをクリックして画面を閉じる
以上で、設定は終了です。
Simulation Studioへ戻って、「Update building variable list」を実行すると、Outputsの項目にPMVの出力が追加されます。
あとはType65などでグラフへ出力して、計算結果を確認すればOKです。PPDの計算も同じ方法で追加できます。
これで快適性指標を使った室内環境の評価が可能になります。
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1809)
TRNSYS17.01
3件のピンバック
TRNSYSでPMV計算 – 建築環境工学系日記
TRNSYSでPMVのDetailed mode設定 – 建築環境工学系日記
TRNSYSの快適性指標 | 建築環境工学系日記