TRNSYSの快適性指標

TRNSYSには一般的に使われる快適指標の計算が可能です。いろいろ用意されていますが、TRNBuild(Type56)と専用コンポーネントで提供されるものに分けられます。

整理すると次のようになります。

  • TRNBuild(Type56)
指標名称(英)名称単位
MRTMean Radiant Temperature平均放射温度
OTOperative Temperature作用温度
SETStandard Effective Temperature標準有効温度
PMVPredicted Mean Vote予想平均温冷感申告
PPDPredicted Percentage of Dissatisfied予測不快者率%
  • コンポーネント
指標名称(英)名称単位コンポーネント
WBGTWet Bulb Globe Temperature暑さ指数Type2601(室内)※1
Type2602(屋外)※1
DIDiscomfort Index不快指数Type2603※1
※1 日本語サプリメントに収録されています。

それぞれの指標を計算には出力の指定と複数の設定項目が関連します。少々組み合わせや用途などが複雑になりがちなので表にまとめてみました。

TRNBuild

まずはTRNBuildの快適性指標。TRNBuildではNtypeで出力の指定を行いますが、関連してComfort Type、Geo Positionの指定も必要になる場合があります。

加えて見落としがちですが、ZoneのRadiation modeも計算に影響します。

下の表ではDetailed modelとそれ以外で分けて記載しています。Radiation modeの違いによって増えた項目は赤い文字で表記しています。

Detailed modelでは形態係数を使って放射温度を計算するため、Geo Positionで指定した位置に合せて計算が行われます。

TRNBuildの快適性指標

設定方法はリンク先にまとめてあります。PMVを例にしていますが、その他の指標も同じ方法で設定します。

コンポーネント

WBGT、不快指数(DI)はコンポーネントで提供されます。指標と関連要素の組み合わせは以下の表の通りです。

使用方法など詳しい情報はリンク先を参照して下さい。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows10 Pro(64bit, 21H1)
  • TRNSYS18.02.0002(64bit)
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