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2011/07/29

フィールドサーバーがすごすぎる

環境工学系のシミュレーションで重要な要素の一つに気象データがあります。建築学会のデータだったり、気象庁のデータが主に使われています。
まれに実測したデータを使うなんてこともあります。そうなると実測するための機材が必要になります。これが結構高価な機械なんです。ある方から日本製でフィールドサーバというのを教えていただいて、調べてみたらこれがすごく面白い。

サイエンスチャンネルで放送された、フィールドサーバーを紹介した番組
2018/3/10 リンク切れだったため更新
https://sciencechannel.jst.go.jp/D020605/detail/D030605030.html

海外製でメモリとかUSBとかついている機器が有るのは知ってましたが、これ各種センサーにCCDカメラ、無線LAN、Webサーバ機能搭載とか、かなりガジェット的に面白い機能満載です。ちなみにこれ、2003年制作の番組です。いま見ても新しい感じがするところがすごい。最新版はどんなスペックなってるんでしょうか?機会があったら是非に使ってみたい。

2011/07/28

実測機材を整備する

しばらく倉庫に眠ってた実測用の機材のメンテナンス。って言っても入れっぱなしだった電池を抜いてるだけですけど。

建物の室温、湿度を実測するときに使用する、その名も「おんどとり」。ストレートなネーミングです。

設置するときは、こんな風に置くだけ。なんとなく右腕を挙げたように見えるのはセンサー部です。
「はーい、先生、質問がありまーす」的なたたずまいのおんどとり。

設置しておくと、その大きさと、ゆるーいネーミングから安価なものに見えるのか、いつの間にか持っていかれちゃう事もしばしばあるおんどとり君。実は高価な機材です。湿度や温度を数週間、ときには数カ月にわたって記録してくれる、えらい働き者です。
どこかで見かけても持っていかないでください。

ドキュメントを翻訳する

TRNSYSとかESP-rとか、基本英語圏で開発されたツールを使っていて困るのが言葉の壁。英語が流暢なら問題ないですが、そういう人って多数派じゃないですよね。
個人的にはドキュメントは原文で読む派です。やっぱり翻訳の過程で内容が落ちちゃったり、変な訳で混乱するぐらいなら時間は掛かっても原文を読むほうが確実です。(そもそも専門用語が多いと、それ以前に理解できない内容だったりしますけどね)

とはいえ訳文もあったら、それはそれで嬉しい。ざっと訳文を読んで、気になるところだけ原文を読むのもありです。という事でGoogle翻訳者ツールキットを試してみました。

google翻訳者ツールキット
http://translate.google.com/toolkit/

使い方については検索すると山ほど出てくるので省略します。

何か原文が必要なので、試しにTRNSYS3D Tutorialから一部をコピペしてテキストファイルを用意します。
メモ帳でテキスト形式で保存してアップロードすると。。。
原文と機械翻訳が表示される
内容は機械翻訳らしく、びみょうな日本語ですが、思ったほど悪くない。なんとか意味はくみ取れます。(取れますよね?)先に原文読んでしまったからかな?

以前に機械翻訳を試したら、あまりにひどくて読むに堪えなかったんですが、これぐらいなら、まあ参考程度には使えるかな?用語集を鍛えたら意外と便利かもしれません。



2011/07/27

TRNSYS使いへの道 Macroの中身を確認する

昨日のMacroの続きです。
いちどMacroにしてしまうと、中で何をやっていいるのか見えなくなります。そんなときにMacroの中身を確認する方法です。

操作はいたって簡単。中身を調べたいMacroのアイコンを選んで、画面左のアイコン(赤い○のところ)をクリックするか、右ボタンメニューから「Open macro」を選択します。
するとMacroが展開されて含まれているコンポーネントが表示されます。これで中身の確認ができます。普段見慣れたアイコンとちょっと違って、小さな緑色の矢印がついて表示されますが、これはMacroの外側からのInputs,Outputsを持つ印になります。

画面左側の緑色のアイコンをクリックするか、単に「Esc」キーを押せば元の画面に戻ります。

複数のコンポーネントをまとめるとプロジェクトの構成がすっきりしますが、あまりたくさんのコンポーネントをまとめると、ParameterやInputsがやたら多いMacroになってしまいます。それはそれで見にくくなりますので、ほどほどにしましょう。

2011/07/26

TRNSYS使いへの道 Macroを作る

TRNSYSでは複数のコンポーネンを使ってシミュレーションモデルを組み上げていきますが、毎回決まりきったコンポーネントを組み合わせが発生すこともしばしばあります。
このような場合に予め複数のコンポーネントをひとまとめにして扱うMacroという便利な仕組みがあります。

以下、天空温度の計算をMacroにする例を使って説明していきます。

まずはMacroを構成するコンポーネントを選択します。
以下のモデルではType33とType69を使って天空温度の計算を行っています。この2つを選択した状態で、右ボタンメニューから「Create macro」を選択します。
すると選択していたコンポーネントが一つにまとめられて、代わりにMacroのアイコンが表示されます。画面のレイアウトがすこしすっきりしました。
このアイコンをダブルクリックしてParametesを表示させると、Macroに含まれる元々のコンポーネント(Type33, Type69)を合わせた内容が表示されているのが確認できます。このように見かけ上は一つにアイコンになっていますが、内部的には複数コンポーネントを含んでいます。
Type33,Type69の両方のパラメータが表示されている。

そのまま使用しても構いませんし、Macroを保存しておくと別のプロジェクトで通常のコンポーネントと同じよう利用することができます。方法はいたって簡単です。Macroのアイコンを選択した状態で右ボタンメニューから「Save macro」を選んで保存するだけです。
Macroの保存先は通常のProformaと同じフォルダを指定します(通常は"C:\Trnsys17\Studio\Proformas")
他のコンポーネントと区別できるように、フォルダを分けて保存します。この例では"MyMacro"というフォルダを作成して"TSky.tmf"と名前で保存します。
保存後に「Direct Access」メニューから「Refresh tree」を選択します。
Direct Access Toolbar(画面右側のツリー)に先ほど保存した"TSky"が表示されればOK。
あとは通常のコンポーネントと同じようにアイコンをドラッグ&ドロップしてシミュレーションモデルで利用することができます。

Macroを使いまわす前提で書いてしまいましたが、何十個ものコンポーネントを使うような複雑なシミュレーションでは処理別にコンポーネントをまとめるのにも使えそうです。





2011/07/22

コーポラティブハウスの見学会へ出かける

コーポラティブハウスの見学会へ行ってきました。あらかじめ断っておきますが購入検討とかじゃないです。いろいろとお世話になっている建築家の方からのお誘いです。建築業界にいる割りに、なかなか建物を見る機会はないので、ちょっとそわそわしながら出かけてきました。

都内某所の駅を降り、住宅街を数分歩くと、それは閑静な住宅街のなか見えてきました。全8戸のコーポラティブハウス。コーポラティブハウスだけあって、それぞれが個性的で、やっぱりクライアントの好みとか、趣味とかが出るものなんだとか思いながら、興味津々。
見学会の段階でも、職人さんが工事してたりとかして、そうゆうのも懐かしかったりして。(実家が建具屋なので現場の雰囲気は懐かしいのです)

いろいろ伺うと、工事が始まってからクライアントの家族構成が変わって(一人だと思ってた子供が生まれてみたら双子だったとかで)プランの変更があったりとか、ほのぼのとした理由がある一方では、やむにやまれず出ちゃった変更があったりとか、なかなか興味深い話でした。

プログラムを作る仕事していると、設計変更とか、クライアントの事情とかで仕様が変わる事もあるので、建物を作るのも同じような苦労があるんだろうなと、思った次第。それに、大きな声じゃ言えないですが、作ってみたら設計しているときには気づかなかった不都合が出てくるあたりもバグっぽいなと思って、ちょっと笑えた。

なんかいろいろと見たな、とか思いながらの帰り道。一つの建物で、それぞれ個性のある住戸の設計って大変なんだろうなって、それとクライアントの要求もあるだろうし、建築家の個性もあるだろうし、その辺りの折り合いってどうやってんだろう。今度飲みにいく機会があったら、そのあたり聞いてみようと思ったのでした。

2011/07/21

TRNSYS使いへの道 エラー対策

TRNSYSって画面上でコンポーネントを並べてつないで実行すればシミュレーションできてしまう便利なツールです。コンポーネントを並べる作業だけ見ると簡単に見えますが、やっていることはプログラムを作っているのに近いので、ちょっとした間違いであっさりエラーを起こします。慣れないとツライのが、このエラーの発生原因の絞り込みです。

以下、Simulation Studioの一般的なエラー原因の絞り込みの例です。

コンポーネントを並べて、リンクを貼って、いざ計算を開始すると、よく見かけるのが以下のエラー。
なんかエラーがあるからListingファイル(ログファイル)を見てくれとのお達し。 この時点では、エラー原因がなにかもよくわかりません。
そこでSimlation Studioの左下のアイコンをクリックしてListingファイルを表示させます。(余談だけどツールチップにはListing fileじゃなくて"Result File"って表示されますが、気にしないでください。たぶん誤植)

そうすると表示されるのが以下の画面。なーんかいっぱい表示されててゲンナリしますが、よく見るとほとんどNoticeで実際のエラーとは関係ありません。ここは読み飛ばしてエラーメッセージを探します。

こういう時は画面下部の「Severity」の項目にチェックして、リストから「Error」を選ぶとエラーメッセージだけを表示してくれます。
エラーメッセージを順に調べると、次のようなことがわかります。


  • Time(h):0.00

つまり計算に入る直前で発生している。

  • Unit:3

コンポーネントのUnit番号。同じ種類のコンポーネントが2つ以上ある場合は、この番号で識別します。

  • Type:65

コンポーネントの種類は65番(つまりType65です)

  • Message

ここに表示されるのが具体的なエラー内容

An error occurred when trying to access the output file. The specified file must not be currently in use by another application and (if specified) must be in a directory that currently exists. Please check the file ASSIGNment for this unit/type, and re-run the simulation. This error can happen if the file accessed is locked by another application such as MS Excel. It can also occur if the printed values are outside the range set by a FORMAT statement in the code. In this case stars (*) are printed to the output file istead of numbers.

以上の情報でエラーの発生しているコンポーネント、内容が判るので、あとは設定に問題ないか確認して対策を取っていきます。
この例だとType65が書き出しに使っているファイルをすでに他のプログラムがロックしているのが原因だと言っています。そこでファイルが開かれていないか確認します。(これから書き出す先のファイルがロックされているというのも妙に思えますが、シミュレーションを何度も繰り返していると内容確認のためにファイルを開きっぱなしにしているのはありがちです。)
実際、この例ではTRNSYSで前回計算した結果をExcelで開いたままになってました。Excelを閉じてあげれば解決です。

2011/07/15

Meteogramがおもしろい

iPad天気予報アプリがおもしろい。天気の変化が一目瞭然です。雲量の表示がマニアックですね。
今日だけ無料?



COMISオープンソース版を試す

今まで有償製品だった多数室換気計算プログラムCOMIS3.2がオープンソース化されました。

すでにsoruceforge.netで公開されているので、早速ダウンロードして試し見ました。
sourceforge.netのサイトにアクセスして。
https://sourceforge.net/projects/comis3/files/COMIS3/COMIS3.2.1/
ソースコードも公開済みのようですが、コンパイルするのもなんなので、インストーラーをダウンロードします。図の赤のアンダーラインの箇所をクリックするとダウンロードが始まります。

で、ダウンロードが終わったら、インストール。サンプルを開いてみると、ごくフツーにCOMISが使えてます。まるっきり製品版と同じようですね。
関連してTRNSYSとの連成モジュールも公開されいます。

2011/07/08

TRNSYS使いへの道 Type56/Input

TRNSYS/Type56を使って多数室モデルのシミュレーションを行う場合に便利な機能の一つにInputの仕組みがあります。ちょっと複雑な計算を行う場合には欠かせない機能なのですが、慣れないうちは何のためについているのか、少々分かりにくい機能でもあります。実際、よく質問を頂きます。

日射遮蔽を例に説明すると、例えば開口部にルーバーが付いているのを計算しようとすると、TRNSYSでは以下のように設定します。
開口部を選んで、External shad. factorの項目に遮蔽率の値を入力。

簡単ですね。じゃ、次に同じ項目を使ってルーバーを庇に変更してみます。庇の場合は庇の出などによって日射の遮られかたが時刻によって変わってくるので、固定値じゃ困ります。こういう時にInputの出番です。External shad. factorの項目を選んで、今度は値として入力値(Input)を選択ます。ここでは新規にInputを作成してEX_SHADEという名前を付けます。


これだけだと、なんのこっちゃですが、次にSimulation Studioで庇の計算をしてくれるType34という便利なモジュールを配置します。
こで庇の形状に合わせてパラメータを設定します。ここでは水平庇(Overhang)を選んで1mに設定しています。


設定が終わったらType34の計算結果をType56につなぎます。Type34のFraction of solar shadingからType56のEX_SHADEへ接続します



これで完成です。データの流れと説明が逆順になってしまいましたが、流れを整理すと、

Type34(庇) で日射の遮蔽率を計算

Type56/EX_SHADE  遮蔽率をEX_SHADEという名前で受け取って窓の計算で利用する。

というような流れで計算が行われます。

※この例では省略していますが、Type34の入力として日射の設定ももちろん必要です。

Inputの仕組みを使うと、こんな感じで他のコンポーネントで計算した値を入力として利用することができます。Type56の設定の至る所に出てくるので、例えば換気量だとか、発熱量だとか、いろいろなパラメータで利用することができます。

2011/07/06

仮設住宅 いそぐ暑さ対策 室内は46℃超えも

うちの受託計算チームがしばらく前からヤシマ工業さんと共同でやっていた仮設住宅のシミュレーションをテレ朝系の番組(モーニングバード)で取り上げていただいたようです。

と言ってもテレビ的にシミュレーション結果の一部だけ取り上げられてましたけど。

番組にはでてませんが、実際は真夏に仮設住宅の室内どうなるか、それと対策をOffGrid(TRNSYS)で検討した内容になっています。

計算すると条件によっては危険なレベルまで室温が上がるようです。また、対策によってどの程度の効果が見込めるかシミュレーションを行っています。本当はこっちの方を取り上げて欲しかった。

【自然室温】

【「すだれ」の効果を検討】


詳しくはこちら
http://www.qcd.co.jp/calculation/Report/index.html
http://www.qcd.co.jp/calculation/files/temporaryhousing.pdf

しかし、仮設住宅って鉄骨剥き出しなんだ。いわゆる真壁式(?)
すごい熱橋になるだろうから、そりゃ室内に熱が侵入するわけだ。