拡張アメダス気象データ標準年って?

2022/11/02 ファイルフォーマットの記載を追加

拡張アメダスの標準年について、なぜか最近よく聞かれます。多いのが年度(1995年、2000年、2010年、2020年)の違いについての質問。「標準」なのに4つあるからでしょうか?

以下、ポイントだけメモ。

  • 気象庁が観測したデータ(複数年)を元に整備された標準的な1年分の気象データ
  • 建築省エネ法関連、学術研究で一般的に使われている
  • 1995年版、2000年版、2010年版、2020年版の4つがあり、元データの期間、地点数が異なる
  • wea(旧版), wea2(新版)の2種類のファイルフォーマットが存在する(後述)

標準年と実測期間、地点数

標準年の元になった実測期間、地点数、TRNSYS18の対応状況は以下の通りです。

名称期間年数地点数TRNSYS18
標準年EA気象データ1995年版1981~199515年842Type99-AMeDAS plugin※1
標準年EA気象データ2000年版1991~200010年842Type99-AMeDAS plugin※1
標準年EA気象データ2010年版2001~201010年836新プラグインで対応予定※1
標準年EA気象データ2020年版2011~202010年841未定※2

年度ごとに、それ以前の10年~15年間観測されたデータが元になっています。地点数が違うのは観測地点が整理統合などで減ったためのようです。

4種類のどれを使ったらいいか悩ましいですが、実務寄りの用途では新しい年度、研究分野では1995年、2000年版が使われる事が多いようです。

詳しくないのですが、これに加えて2086年版将来標準年というのもあります。

※1:wea(旧版)のファイルフォーマット対応、wea2(新版)には対応していません。

※2:収録データ(相対湿度、気圧)が増えてファイルフォーマットが変更されているため。

ファイルフォーマット

wea(旧版)とwea2(新版)の2種類が販売されています。なぜか内容に変更のない2020年版以外も新版のフォーマットが販売されています。

  • weaフォーマット(拡張子.wea)
  • wea2フォーマット(拡張子.wea2)

上述したようにTRNSYS18が対応しているのは従来のwea(旧版)です。購入される際は間違えないようにご注意ください。

参考

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