TRNSYS3Dを使ってみる、その5(自動翻訳)

TRNSYS3Dの前回のエントリーで、スペイン語のビデオの紹介をしました。

英語のキャプションを付けて欲しいとリクエストしていたら返事がきました。
只今、作成中だそうです。

しばらくは自動翻訳で対応してくれという事で、試してみました。(youtubeの字幕自動翻訳にようやくスペイン語が対応したという事か?)

で、実際設定てみたのが以下の画面。

おー、すげー。ちゃんと翻訳された字幕が表示される。
日本語で表示されると、結構わかった気になりますね。

TRNSYS使いへの道 Simulation Studio編 その3 毎回使う設定を変更する

前回までTRNSYS/Simulation StudioのControl Cardのちょっと便利な機能について書きました。とはいえ便利な機能も毎回設定するのも面倒。新規プロジェクトを作るたびに毎回同じ設定をするのもちょっとなー、という向きには、そこいらあたりも対応できる便利な機能があります。

メニューから[File]-[Settings…]を選択するとControl Cardと同じ画面が表示されます。

よーく見るとタイトルバーのキャプションが違ってるんですが、同じウィンドウですね。

この画面で設定を変更すると、それ以降に新規に作成するプロジェクトに設定が反映されます。同じような設定でプロジェクトを作る場合には便利な機能です。

ちなみに、上記の画面は何もプロジェクトを開いていない状態での実行例です。
プロジェクトを開いて同じことをやると以下のようなメッセージが表示されます。

“WARNING!”の文字に若干ビビります。でもこれ、新規プロジェクトにしか影響しないので、既存のプロジェクトで設定を変えたいときは”Assembly/Control Cards…”を使えというお知らせです。つまり通常のControl Cardsを使えってことですね。

TRNSYS使いへの道 Simulation Studio編 その2 Automatically launch plugin

前回に続いて、またまたTRNSYS/Simulation Stuidoネタです。今回もControl Cardのちょっと便利な使い方の話です。

通常、コンポーネントの設定はアイコンをダブルクリックして表示されるVariable Windowを使て設定を行います。
例)Type14

この画面では基本的に数字とか文字とかで設定を行っていきます。

いくつかのコンポーネントでは専用のプラグインが用意されていて、専用のGUIを使って設定することができるようになっています。
先ほどのType14のWindowの右下に注目するとプラグインを呼び出すボタンがあります。

こいつをクリックすると、Pluginが呼び出されて専用の画面が表示されます。
Variable Windowに比べると、画面上で値の変化を確認しながら入力できるので作業が楽になります。
とはいえ、これも数が増えるとアイコンのダブルクリック→Variable Windowの表示→Pluginボタンのクリックという流れが面倒になってきます。
こんな時に便利なのがControl Cardに用意されている「Automatically launch plugin」という項目。
こいつをTrueに設定してあげると、アイコンのダブルクリックで一気にPluginの画面が表示されるようになります。 
Plugin対応のコンポーネントがたくさんある場合や、設定内容を頻繁に変更しなければならない場合、設定内容を確認したい場合にひと手間省略できるので、作業が楽になります。

TRNSYS使いへの道 Simulation Studio編 その1 Map Card

TRNSYS/Simulation Studioを使ってコンポーネントを並べていくと、数が増えるにしたがって、つながりが分かりにくくなってくることがあります。

そんな時に便利なのがMapコマンド。これを使うとコンポーネント間の接続情報をList file(*.lst)に書き出してくれます。

設定方法は簡単。Control Cardの「Map card」の項目で「Map」をクリックすればOK.

で、実際にExamplesフォルダのBeginを実行して書き出されたのが以下の結果。
List ファイルを開いて、真ん中ぐらいのところに接続情報が書き出されているのが分かります。

         TRANSIENT SIMULATION     STARTING AT TIME =  0.0000000000000000E+00
                                  STOPPING AT TIME =  1.0000000000000000E+03
                                          TIMESTEP =         1 /        1
             DIFFERENTIAL EQUATION ERROR TOLERANCE =  1.0000000000000002E-03
                   ALGEBRAIC CONVERGENCE TOLERANCE =  1.0000000000000002E-03
1  TRNSYS COMPONENT OUTPUT MAP

  UNIT  3 TYPE  3  UNIT/TYPE/INPUT ←Type3のOutputsの情報
       OUTPUT  1           4   1   1←1番目の出力がType1の1番目のInputへ
       OUTPUT  2           4   1   2←2番目の出力がType1の2番目のInputへ
       OUTPUT  1           8  65   1←1番目の出力はさらにType65の1番目のInputへもつながっている

  UNIT  4 TYPE  1  UNIT/TYPE/INPUT
       OUTPUT  1           5   6   1
       OUTPUT  2           5   6   2
       OUTPUT  3           6  24   1
       OUTPUT  1           8  65   2
       OUTPUT  3           8  65   4

  UNIT  5 TYPE  6  UNIT/TYPE/INPUT
       OUTPUT  3           6  24   2
       OUTPUT  1           8  65   3
       OUTPUT  3           8  65   5

判りやすいように赤でコメント入れていますが、これを見るとどのコンポーネントが、どのコンポーネントへデータを流しているかを確認することができます。
複雑なモデルで、Simulation Studio上でいちいちコネクションを調べるのが面倒なときには便利な機能です。

「Radianceの入門」ドキュメントの公開始まる

LEAD Projectのページで「Radiance入門」が公開されています。
Radianceは知名度は高いものの、日本語の情報があまり見当たらないせいか、なかなか使い始めるのが難しいソフトのようです。
まだ途中ですが、完成が楽しみです。

マニュアルのページにアクセスしたらESP-rのドキュメントにまじって左下のところで公開されています。

TRNSYS使いへの道 エラー対策その2 TRNBuild編

前回TRNSYS/Simulation Studioのエラー対策を書いてから、ずいぶんと間が空いてますが、続編です。今回はTRNBuild編です。

TRNSYSではTRNBuildで建物のモデルを作成します。このツールで入力中にエラーが発生することは稀です。(というか、普通は発生しないです。)

エラーが発生するのはファイルの保存時になります。
良くお目にかかるのが以下のようなエラーメッセージのダイアログ。

Error creating the wall transfer function coefficients:
Unable to find a root after indication that a root exits.
Maybe the timebase is too small.
Please, check the INF-file for further information.

慣れないと、ちょっとビビります。なんせ英語だし。

TRNBuildはファイルの保存と同時に裏でTRNSYSの計算に必要なファイルを作成しています。そのファイルを生成する際に、入力されたデータに問題があるとファイル生成でエラーとして報告されます。

もちょっと具体的には伝達関数(レスポンスファクタ)を計算する際,応答係数が上手く計算できないためエラーを生じます。
これは熱伝導率が高く厚みが薄い材料では材料内を伝わる熱移動が非常に早すぎて,熱移動の時間遅れを表す応答係数を計算出来ないためのようです。

ありがちなのは折板屋根のように非常に薄い金属が含まれているケースです。こういう場合、熱容量を気にしなくて良いように熱抵抗(Massless layer)として入力すると計算できるようになります。

とは、いえWALLを一気に登録してしまうと、いったいどのWALLが原因なのか特定するのが難しくなります。

2012/9/18追記
TRNSYS17.1ではエラーメッセージと一緒に、原因になっているWall Typeの名前が表示されるようになりました。
ということで、17.1を使っている場合は以下は必要無いです。

そんな時に参考になるのが”INF-file”。
エラーメッセージ最後の行でも「Please, check the INF-file for further information.」とお願いされているので、エディタなどで開いてみます。編集中のBuiファイル(*.b17)と同じ名前で拡張子が*.infのファイルがそれです。

以下、ファイルの最後のところだけ抜粋したものです。ここにエラーメッセージの表示と同じものが書き出されています。

          ***** WALL TRANSFERFUNCTION CALCULATIONS *****

              ———- WALL TYPE EXT_WALL            ———-

       THERMAL CONDUCTANCE, U=    44.29851 kJ/h m2K; U-Wert=     3.97983 W/m2K
              (incl. alpha_i=7.7 W/m^2 K and alpha_o=25 W/m^2 K)

                        TRANSFERFUNCTION COEFFICIENTS
   K            A              B              C              D

   0       9.5561828E+02    7.8164738E-02    5.4868756E+01    1.0000000E+00
   1      -1.6035231E+03    2.1907456E+00   -6.3497617E+01   -1.0921604E+00
   2       7.3084335E+02    2.9183426E+00    1.4814676E+01    2.2241025E-01
   3      -7.8305759E+01    3.9378281E-01   -6.0752051E-01   -4.1813636E-03
   4       9.5233107E-01    3.6991695E-03    6.4438896E-03    2.0465039E-06
   5      -3.4890872E-04    9.3794026E-07   -3.0118358E-06
  SUM      5.5847359E+00    5.5847359E+00    5.5847359E+00    1.2607052E-01

 UNABLE TO FIND A ROOT AFTER INDICATION THAT A ROOT EXISTED

 CHECK THE WALL TYPE AFTER THE LAST CALCULATED WALL
 OFTEN THE WALL CAPACITY IS TO SMALL TO CALCULATE A TRANSFER FUNCTION !

 CHECK ALSO YOUR TIMEBASE !

ここだけ見ると、どうもWALL TYPE EXT_WALLの計算でエラーが発生しているように見えます。このメッセージ紛らわしいんですが EXT_WALLまでは処理が終わってます。実は実際にエラーになっているのは、EXT_WALLの次のWALL TYPEなんです。←ここ大事。試験に出るよー。

じゃあ、どの材料が原因か確認するにはBuiファイル(*.b17)の方を調べる必要があります。
で、*.b17をエディタで開くと以下のような箇所が見つかります。

*—————————————–
*  W a l l s
*—————————————-
WALL BND_WALL
 LAYERS   = PLASTERBOA FBRGLS_ASHRAE PLASTERBOA
 THICKNESS= 0.012      0.066         0.012    
 ABS-FRONT= 0.6   : ABS-BACK= 0.6
 EPS-FRONT= 0.9   : EPS-BACK= 0.9
 HFRONT   = 11 : HBACK= 11
WALL EXT_WALL  ←.INFで最後に書き出されていたWALL TYPE。これが原因に一見見える。
 LAYERS   = WD_SIDN_ASHRA 鋼材
 THICKNESS= 0.009         0.9
 ABS-FRONT= 0.6   : ABS-BACK= 0.6
 EPS-FRONT= 0.9   : EPS-BACK= 0.9
 HFRONT   = 11 : HBACK= 64
WALL EXT_ROOF  ←でもホントの原因は、こっちのWALL TYPE。
 LAYERS   = 鋼材  ←そしてこれが、そもそもの原因と思われる材料。
 THICKNESS= 0.001
 ABS-FRONT= 0.6   : ABS-BACK= 0.6
 EPS-FRONT= 0.9   : EPS-BACK= 0.9
 HFRONT   = 11 : HBACK= 64
WALL EXT_FLOOR
 LAYERS   = TMBR_FLR_ASHR INS_FLR_ASH
 THICKNESS= 0.03          0        
 ABS-FRONT= 0.6   : ABS-BACK= 0.6
 EPS-FRONT= 0.9   : EPS-BACK= 0.9
 HFRONT   = 11 : HBACK= 11

これで原因が特定できたので、あとはその部分をTRNBuildでMassless layerで差し替えてあげればOKです。
ちなみに、上記のように.INFファイルに手掛かりになるWALL TYPEが書き出されていないケースもあります。その場合は、WALL TYPEの最初でエラーになっています。つまり上の例だとBND_WALLに問題があるということですね。

てな、感じでエラーも理由が分かれば怖いことなし。がんばって建物を入力しましょう。

欧米人は寒さにつよい?

寒いですね。そろそろコート買わなきゃと思っている今日この頃です。
寒風吹きすさぶなか、打ち合せに出たらTシャツに短パンの外国人に遭遇する。耳にはヘッドフォンだ。見るからに寒そうである。でも本人は音楽聴いててご機嫌さんだ。枯葉の舞う北風の中、寒くはないらしい。
翌日早朝、屋外のテーブルでワインを酌み交わす外国人2人組みに遭遇する。ボジョレーヌーボー?ってか寒くないのか?でも酔払ってご機嫌さんだ。底冷えする朝も寒くはないらしい。
欧米人って寒さに強いのな。体感温度って何だろう、って疑問の湧いた朝であつた。

TRNSYSの紹介など

建物エネルギーシミュレーション勉強会(東京大学、今野先生)でTRNSYSの紹介の時間をいただきました。

TRNSYSの機能紹介など予定しています。

ESP-r、EnergyPlusの事例紹介もあるので、建物のシミュレーションにご興味のある方には、ちょっとお得な内容です。

2011/11/17(木)13:30からUstreamで配信の予定です。
配信はこちらから→http://www.ustream.tv/channel/opencae

Radianceの入門書あったら欲しい?

このブログを2009年6月に解説して以来、2年ちょっと。なにげなくログの解析してみたら、top5にRadianceネタが3件もランクイン。

んんんんんん。。。。。

ネタ的にそれほど取り上げたつもり無かったので、かなり意外な結果。というかショックです。他にもいろいろシミュレーションのネタを書いてるのにだ。。。
それほどアクセス数があるブログでもないんですが、Radianceって、やっぱりユーザーの裾野が広いってことですかね?
もしかしてRadianceの入門書とか書いたら、そこそこ需要があるんだろうか?

TRNSYSのコンポーネントの機能をまとめて調べる

しばらく前に「TRNSYSのコンポーネントの機能を調べる」っていうエントリーを書いたんですが、それの続きです。
これ書いている時に気づかなかった(というかドキュメントのどこにも書いてない気がする)機能で、複数のコンポーネントのドキュメントをまとめてHTML形式で書き出す方法です。

まず、Simulation Studioを起動したら、なにもプロジェクトが開かれていない状態でメニューから[File]-[Generate documentation…]を選択します。

すると書き出すProformaのフォルダのパスの入力画面が表示されるので、Proformasのフォルダ(通常は”C:TRNSYS17StudioProformas”が正しく選択されているか確認してOKボタンをクリックします。

すると、すごく似たような画面が再度表示されます。ここではドキュメントの書き出し先のフォルダを指定します。既定ではTRNSYS17のフォルダが選ばれれています。ここで問題なければOKボタンをクリックします。 

PCの性能やコンポーネントの構成にもよりますが2,3分待っていると以下のような画面が表示されます。ここでOKボタンを押したら終了です。

ブラウザが起動して、フォルダ分けした状態でコンポーネントの一覧が表示されます。Direct Access Toolbarと同じようにフォルダを開いていくと、最終的にコンポーネントの説明画面が表示されます。
※ただし、これInternet Explorer限定です。FirefoxとかChromeじゃフォルダクリックしても動かないです。シンプルなHTML形式の画面が表示されます。

この例では、まとめて書き出してしまってますが、フォルダ単位で書き出しできますので必要なコンポーネントだけ書き出すこともできます。例えば、HVAC関係のコンポーネントを書き出したいときは、書出しの際にHVACフォルダだけを選んで書き出すこができます。