TRNSYSで日付時刻を出力する

TRNSYSの計算結果をファイルへ出力すると指数表記で書き出されます。図はトレーニングテキストのモデルでType65cから出力したファイルです。ご覧のようにタイムステップごとの計算結果が指数表記でならんで出力されます。この指数表記も分かりにくいですが、スペース区切りで出力されているので、後からExcelで扱う場合も少々面倒くさい。こういう場合は、区切り文字を変更してカンマ区切りにしてあげると扱いやすくなります。

参考:TRNSYSの計算結果をCSV形式で保存するTIPS

カンマ区切りに変更すると、以下のようなります。最初のと比べるとカンマで区切りになって値の間隔が少し詰まった感じになります。このファイル形式ならファイルのダブルクリックで即Excelが起動して編集できます。

実際にExcelで開いたのがこちらの画面。(わかりやすいようにExcelで開いた後にセルを「数値」へ変更した画面です)数値になってだいぶ見やすくなりました。

さてここからが本題です。書き出されたファイルの先頭のカラム「TIME」には必ず計算した際の時刻(1/1 0:00からの経過時間)が出力されています。この値から日付や時刻へ換算します。例えば、2/1を探そうとすると、1/1~31まで24hx31日で744hあるので、2/1の1:00は744+1で745hの結果という事になります。これが、すごく分かりにくい。特定の期間や月別になにか処理をしようとすると、この換算にだいぶやられます。

Type21 Time Valuesで日付時刻を出力する

良くしたものでTRNSYSには日付時刻を出力する便利なコンポーネントが用意されています。図の赤枠のアイコンがType21です。(たぶん同じような苦労をした人が実装したにちがいないと思います)

2017/1/16更新 「月」はCalendar Monthへ変更(Simulation Monthでは「月数」になるため1年を超えると13,14,15…のように出力されるため)

つなぐ項目は3つ。日付時刻に対応する SimulationCalendar Month, Day of the month, Hour of the dayの3項目をType65cへ接続します。

ファイルに出力してExcelで開くと、日付時刻も一緒に表示されるようになります。(しつこいようですが、Excelで開いた後にセルを「数値」へ変更した画面です)

まとめ

このように出力を指定する際、あらかじめType21を加えておくと日付時刻の処理が格段に楽になります。繰り返し計算を行う場合や、特定の期間のデータを抽出する際には憶えておくと便利なコンポーネントの使い方です。

追記:作成したサンプルをGithub/TRNSYS.JPへアップしました。
TRNSYS.JP/TRNSYS17.02/MyProjects/Type21_Time_Values/

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