家庭用エアコン選定支援ツール ASST

電力中央研究所のサイトで家庭用エアコン選定支援ツール(ASST)が公開されています。

家庭用エアコン選定支援ツール(ASST)
家庭用エアコン選定支援ツール(ASST)

http://criepi.denken.or.jp/asst/

エアコンのカタログなどでは8畳用とか10畳用とか、性能を部屋の畳数で記載しています。でも、これずいぶん昔に決められた表現なので、最近の住宅では当時に比べて断熱性能が上がっていて実状に合わなくなっています。畳数だけでエアコンを選ぶと、設置する部屋の条件によってかなりオーバースペック(もしくはアンダースペックも?)になります。

エアコンを設置する部屋の条件は、断熱性能の他、例えば南向きの部屋と北向きの部屋では変わってきます。また、東北や九州といった地域の気象条件も影響します。

ASSTでは、部屋の広さの他、向きや、断熱性能、地域、それに暖房や冷房の好み(寒がりなので設定温度高めとか)など、条件を指定して必要なエアコンの性能を絞り込む事ができます。

「地域」の選択画面(盛岡から福岡の5地域から選択)
「地域」の選択画面(盛岡から福岡の5地域から選択)

さらに、すぐに効き始めるタイプ(立ち上がり)のエアコンが良いか、価格が安くて電気代がお得(省コスト)なのが良いか、でもやっぱり地球の事を考えて省CO2にしたいなど、優先度を指定する事ができます。

エアコンに求める優先度の選択画面
エアコンに求める優先度の選択画面

すべての条件を指定すると、データベース(あらかじめシミュレーションした膨大なデータから)適切な機器をリストアップしてくれます。

対象機種をポイントでランク表示
対象機種をポイントでランク表示

総合点でランク付けされていますが、立ち上がり、CO2、コストそれぞれでランク表示もできます。見比べてみると、総合点では良いけど、立ち上がりはいまいち、でもコストはどれを選んでも大差ないんだとか傾向が見えます。(条件によります) 住宅の条件や好みでエアコンを設定できるので、畳数だけで選ぶの比べて実状に沿った機種が選定できそうです。エアコンを使う時間帯や設定温度でも結果が変わってくるので、条件を変えて試してみるのも面白かも知れません。

詳しくはこちら

実際の使用環境を考慮したエアコン選定が可能な「エアコン選定支援ツール(ASST)」を公開
http://criepi.denken.or.jp/press/pressrelease/2017/04_19.html

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