拡張アメダス気象データで暖房期間を計算
2025年11月11日

以前に公開したpython用のパッケージに暖房期の判定例を追加しました。
暖房期は、省エネ法では日平均15℃以下の期間と定義されています。
日平均をそのまま使うと変動が大きく、15℃以上、15℃以下の日が入り乱れます。期間として判定するのが難しくなるため、何らかの方法で変動を平滑化します。
この例では、次のように処理しています。
- KZフィルターを使って日平均気温を平滑化
- 日平均気温から最寒日を特定
- 最寒日から日付を遡って、15℃以下の期間を調べて暖房期間の開始日を判定
- 最寒日から日付を順に15℃以下の期間を調べて暖房期間の終了日を判定
KZフィルターは気象庁のデータ処理でも使われている方式です。名前が難しそうですが、移動平均を3回繰り返して平滑化します。
拡張アメダス2010年、標準年、東京で暖冷房期間を判定した例です。
使い方など詳しくはリンク先をご覧下さい。
https://github.com/TRNSYSJP/weapy/tree/master/examples/heating_period
動作環境
以下の環境で動作を確認しています。
Windows11 Pro(64bit, 24H2)
Python 3.13.7
