trnViewBUIリリース

trnViewBUI

TRNSYS18.02.0000でType56/TRNBuildの新しいアドオン、trnViewBUIがリリースされました。(下図)

trnViewBUI で建物モデルを表示
trnViewBUI で建物モデルを表示

このアドオンは、Type56のBuiファイル(*.b18)で定義されている建物の形状や、GeoPosition(Gain, Comfort, Daylight sensor)を3D表示します。

ZoneやSurfaceなど建物モデルの詳しい情報を視覚的に確認することができます。

trnViewBUIの起動

TRNSYS18.04以降のバージョンであればTRNBuildのツールバーのアイコンをクリックで起動します。もしくは、Navigatorウィンドウの「Geo-info」のダブルクリックで起動します。

起動すると図のようにTRNBuildで編集中の建物のモデルが表示されます。

GeoPositionの表示

特にGeoPositionは座標で指定するため、位置関係が掴みにくかったんですが、分かり易くなりました。下の図では室内に配置したDaylight sensor pointが丸い図形として表示されています。部屋の中央に規則正しく並んでいるのが確認できます。

Daylight Senor Pointの表示
Daylight Senor Pointの表示

Shading Matrix

さらには開口部に関連付けられたShading matrixを表示する事ができます。

窓に関連付けられたShading matrixを表示
窓に関連付けられたShading matrixを表示

この例では1階部分の開口部のShading matrixを画面右側に表示しています。半球状の図形は、窓から見た太陽の位置がパッチに細分化された物です。各パッチはsolar sunlit factor(日照率?)で色分けされています。

黒は日射遮蔽物によって太陽が遮られている状態を、黄色は遮蔽の影響がまったく無い状態を表します。

この例では窓の西側に日射遮蔽物があるため、半球の左下部のパッチが黒く表示されています。窓から見て、太陽がこの位置にある時は、ほとんど日射が遮られていることが分かります。

このツールの使用方法については、また別の機会にご紹介したいと思います。

2020/02/10 追記 和訳したマニュアルを収録したTRNSYS18日本語サプリメントをリリースしました。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 21H1)
TRNSYS18.04.0000(64bit)

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