Type65 Online PlotterからJSON形式の出力

Type65 Online PlotterにJSON形式のファイル出力機能を試行錯誤しながら実装しています。

TRNSYSにはソースコード一式が添付します。ソースコードを変更して新機能を追加したり、改良を加えることができます。今回はType65 Online Plotterのソースコードを変更してJSON形式の出力機能を試作してみました。

JSON形式

JSONはテキストベースのデータ交換フォーマットの一種です。構造化されたデータをシンプルな表記で扱えるのが特徴です。

通常Type65の出力は図のように、スペース区切りで数値が並ぶ、いわゆるCSV形式で出力されます。1カラム目にタイムステップ、2カラム目以降は出力データが並んでいます。

CSV形式

これをJSON形式で扱うと下図のようになります。この例ではタイムステップごとに、出力データをひとまとめにしています。

JSON形式

CSVと比べると、一見して直感的に値の意味が分りやすいと思います。(逆にタイムステップ毎の記述が増えるのでファイルのサイズとしては増えます。)

データ解析例

JSON形式の特徴してデータ処理系のツールと親和性が高いこと上げられます。

以下はPythonでPandasを使ってJSON形式のファイルを読み込む例です。ファイルの読み込みはたったの1行。これでデータフレーム形式に展開できます。

JSON形式を読み込んでデータフレームへ展開

データフレームへ展開できたら、あとはPandasを使った処理やチャートへの展開が簡単に行えます。

チャートをプロットした例

ひとまずType65からのファイル出力はできたので、これから試用して使い勝手が良いようならTRNSYS本体への組み込みをリクエストしてみるつもりです。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows10 Pro(64bit, 21H1)
  • TRNSYS18.04.0000(64bit)
  • Python 3.8..8
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