TRNSYSのFORTRAN開発環境

TRNSYSの開発環境の話

FORTRAN

FORTRAN / goto_

TRNSYSの開発環境といえばインテルFORTRANが標準です。最新版は「インテル® Visual Fortran Composer XE 2013 Windows版」(以下、XE2013)です。
TRNSYSに添付するソリューションは、少し前のXE2011版用ですが、コンパイラの系列としては同じものなので2013でもビルドできます。

このXE2013はパッケージとして2種類販売されています。

インテル Visual Fortran Composer XE 2013 Windows 版 日本語版
インテル Visual Fortran Composer XE 2013 Windows 版 IMSL 同梱

IMSL(IMSL Fortran 数値計算ライブラリー)が同梱されるか、されないかの違いです。このライブラリには数値計算に便利な関数が大量に含まれています。計算によっては、かなり使い勝手の良いライブラリです。
価格が倍以上違いますが、予算的に余裕があれば購入して損は無いです。

が、最新版ではIMSLの配布条件が変更されています。詳細は販売代理店のサイトに記載がありますが、配布先にもライセンスが必要になります。
例えば、IMSLの関数を利用して開発したコンポーネントを配布しようとすると、配布を受ける側にもライセンスが必要になります。

特定の計算用途で開発者自身が使用する場合は問題になりませんが、将来的に配布や販売などを想定している場合は、この配布条件に注意が必要です。無償で公開しようとしたら、IMSLの配布条件できない、なんてことが想定されます。注意して下さい。

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