気象データ TMY、TMY2とTMY3とは

TMY形式の、この3種類の気象データは単に年代の違い(拡張アメダスに1995年版と2000年版があるような違い)だと思っていたら、フォーマットも違うんですね。NRELのマニュアルの序文にしっかり書いてありました。

Users Manual for TMY3 Data Sets

ポイントだけ抜粋すると。。。

These data sets provide greater  geographical coverage than previous TMY sets with 1020 locations in the United States and its  territories.
これらのデータセットは、米国およびその地域における1020のロケーションを有する以前のTMYセットよりも広い地理的範囲を提供する。

To distinguish between the old and new data sets, the new TMY data sets are referred to as  TMY3. The TMY, TMY2, and TMY3 data sets cannot be used interchangeably because of  differences in time (solar versus local), formats, elements, and units.

古いデータセットと新しいデータセットとを区別するために、新しいTMYデータセットをTMY3と呼ぶ。 TMY、TMY2、およびTMY3データ・セットは、時間の違い(太陽対ローカル)、形式、要素、および単位のために互換的に使用することはできません。

TMY3以前の気象データに比べてロケーション(地点)が多くなっている。ただし、データ形式は異なっており、互換性はない。

なるどほど、名前が似てるからと言ってもTMY3とTMY2は注意が要りそうですね。

2020/11/13 ↓リンク先がなくなってた。

ちなみに、以下のURLからTMY3から2への変換プログラムが入手できる。

National Solar Radiation Data Base – 1991- 2005 Update: Typical Meteorological Year 3

メモ:TMYの元データの年代

いちおう無印のTMYから2,3へと年代的にも新しくなっている。

TMY  1952 – 1975
TMY2 1961 – 1990
TMY3 1991 – 2005

2017/3/9 追記
ファイル形式の違い
TMY,TMY2 固定長のテキスト形式(つまりCSVではない)
TMY3 CSV形式

TRNSYSの気象データリーダー

TRNSYSで使用する場合は、それぞれ専用のデータリーダーが用意されています。

TMY, TMY2, TMY3 気象データリーダー
TMY, TMY2, TMY3 気象データリーダー

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.01.0001(64bit)

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