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2018/11/06

TypeStudioで作るTRNSYSコンポーネント(3)

前回はProformaを作成して配置まで行いました。今回は、いよいよ計算部分を作り込んでいきます。シリーズ3回目にしてようやくTypeStudioの登場です。

ソースコードのエクスポートと編集

前回作成したProformaからソースコードの雛形をエクスポートします。

はじめに、Simulation Studioを起動して、Proformaを開きます。("C:\TRNSYS18\Studio\Proformas\MyComponents\Type201Heater.tmf")

次にメニューから [File]-[Export as]-[Fortran] を選んでソースコードをエクスポートします。この機能ではProformaの情報を使って、ソースコードの雛形の書き出しを行います。

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① エクスポート先のフォルダとして"C:\TRNSYS18\MyTypes"を選択。

② ファイル名、"Type201Heater.f90"を指定。

③ 「保存」ボタンをクリックします。

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エクスポートが終わるとTypeStudioで編集を促す、図のようなメッセージが表示されます。

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TypeStudioの起動とソースコードのインポート

スタートメニューからTypeStudioを起動して、エクスポートしたソースコードを読み込みます。

TypeStudioのメニューから[Workspace]-[Add Source Files]を選択して、

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① 先ほど保存したフォルダ "C:\TRNSYS18\MyTypes"を選び、

② "Type201Heater.f90"を選択して

③ 「開く」ボタンのクリックしてソースコードを読み込みます。

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下の図のような表示になっていれば準備完了です。

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ソースコードの確認

ソースコードの中身を確認すると、61行目から67行目にProformaのParameters,Inputsの値に相当する変数が宣言されている事が確認できます。

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ソースコードの実装

さて、次は雛形のソースコードへ計算処理や出力を実装します。

変数の追加

前回用意した式の"Q"に対応する変数を追加します。

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図の赤枠のようにParameters,Inputsの変数宣言の後へ変数"Q"を追加します。

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計算処理の追加

コンポーネントのソースコードでは処理を追加する位置が決められています。ソースコードのコメントで"PERFORM ALL THE CALCULATION HERE FOR THIS MODEL. "と書かれた位置に処理を追加します。この例では180行付近にコメントがあるので、前回準備した計算式に沿って、図のように処理を追加してください。

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出力処理の追加

最後に、計算した値をOutputsへ出力処理を追加します。これも追加する位置が決まっています。ソースコードのコメント"Set the Outputs from this Model (#,Value)"を探して、その後に出力処理を記述します。
この例では214行目付近にコメントが見つかります。すでに出力処理の雛形が用意されているので、出力する値の部分のみを図のように書き換えます。

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コンポーネントのビルド

ソースコード修正が終わったら、いよいよビルドです。(ソースコードからコンポーネントの実体を生成します)

メニューから[Build]-[Compile Workspace]を選択します。

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図のように画面右上に緑色のメッセージが表示されればビルドは成功です。もし違うメッセージが表示されていたら間違いがあります。ソースコードを見直して再度ビルドを行ってください。

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これでコンポーネントが利用できる状態です。ということで、次回は簡単なプロジェクトを用意して動作を確認してみます。

つづく

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。
Windows10 Pro(64bit, 1803)
TRNSYS18.00.0019(64bit)

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