TRNSYS Type49で地中温度

TRNSYS17から追加されたコンポーネントでType49 Slab on Gradeというのがあります。これ、タイトルに地中温度と書いてますが、Type56の建物の地面側の温度を計算するコンポーネントです。

Type49 Slab on Grade

ガレージなど土間床では地面側の温度が室温に影響します。このコンポーネントはZoneの室温と地面側の熱のやりとりを計算します。

使い方や関連するデータフォーマットなどの情報は以下のドキュメントが参考になります。

Examples

C:\TRNSYS18\Examples\Slab on Grade

このフォルダに実際に動くサンプルが収められています。使い方はこれが参考になります。

ドキュメント

  • 9.7. TRNSYS Multizone Slab Model Tutorial and Example
  • 4.6.4. Type 49: Slab on Grade

注)TRNSYS17はC:\Trnsys17\Documentation\TRNSYS_Multizone_Slab_Model_Tutorial.pdfを参照

ドキュメントを読むと、あちこち実際の内容と違います。どうも初期のバージョンに合わせて書いているらしく、実際のコンポーネントやツールの内容と違っている個所があります。

例えばデータファイルの作成用にSketchUpのPluginの説明がありますが、これはTRNSYS3D Pluginと一緒にインストールされます。改めてインストールしなくても、すぐに使えます。(下図)

出力結果

図は居室とガレージの室温と地面側の温度の抜粋です。室内と地面側で熱のやり取りをしているので、地面側の温度もその影響を受けていることが分ります。居室側は暖冷房で室温が安定して、地面側もその影響が出ています。ガレージは逆に室温が低めで変動も大きいため、地面側も影響を受けているのが分ります。

動作環境

以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows11 Pro(64bit, 22H2)
  • TRNSYS18.05.001(64bit)
  • SketchUp Pro 2023
Pocket

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です